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講談社学術文庫
北京物語―黄金の甍と朱楼の都

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597112
  • NDC分類 222.11
  • Cコード C0122

内容説明

十世紀、契丹人が都城を構えて以来、数々の王朝の都として繁栄した北京。元の都・大都を築いたフビライ、異民族支配を脱して紫禁城の主となった明の永楽帝など権力者の野望に迫り、『金瓶梅』『紅楼夢』などの文学から明・清時代の世相を描出。千年の都に躍動する庶民と英雄たちを活写する一方、西太后と頤和園など、名所旧跡の来歴も興味深くたどる。

目次

1 黎明期の北京(北京誕生;「四郎探母」の背景;淫虐と蓮花 ほか)
2 爛熟期の北京(王城の完成;哲学者と宦官;万暦の赤絵 ほか)
3 変革期の北京(文豪の悲哀;東方のマルキスト;四世同堂の冬)

著者等紹介

林田慎之助[ハヤシダシンノスケ]
1932年福岡県生まれ。九州大学大学院研究科博士課程(中国文学)修了。福岡教育大学助教授、九州大学文学部助教授を経て、神戸女子大学名誉教授。文学博士
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

38
清朝後半になると役人の腐敗が目立つようになる。清軍は白蓮教徒の乱の時に弱体化しており、市民の敵になっていた。「かつては強大を誇った満州八旗の兵もすでに北京の巨大な消費都市の暮らしのなかにおぼれて役に立たなくなっていたばかりか、その軍隊の通過するところは、被害が盗賊に遭うよりもひどい状態だった」 清末は違法ドラッグである阿片の蔓延に苦しめられた。阿片密貿易もイギリスの侵略だけでなく、国内の役人の腐敗という問題があった。「その陰には、この密貿易によって巨大な利益をむさぼる清朝の官僚がいた」(251頁)2023/12/09

sibasiba

3
北京という場所柄、異民族王朝の歴史に頁が割かれている。終盤毛沢東の北京時代という珍しい題材から中国共産党時代の北京かと思ったら終了。肩透かし。日本軍占領下の時代も態とらしく筆が重いとかで描写なし。 折角2005年に文庫化して前書だけか、そのあたり書き足して欲しかった。この本の中じゃ長い日本軍占領下の冬の時代から北京を開放した輝かしき英雄毛沢東だ。原本1987年出版だから天安門事件前は日本の知識層は中国共産党万歳だったというのは本当なのかも。マルコ・ポーロや魯迅のエピソードは凄く面白いのに終わり方が残念。2013/05/19

しんさん

1
今週末に開幕する、世界陸上北京大会に備えて再読。北京のベースであり、民族、言語、宗教の垣根を越えた元の首都=大都(カンバリク)をリアルタイムで見てみたかった~。 2015/08/18

うな坊

0
コンパクト。2015/06/29

nknskoki

0
中国人の女性と付き合ってた時に読んだ本

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