講談社学術文庫
道元「永平広録・上堂」選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 289p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061596986
  • NDC分類 188.84
  • Cコード C0115

出版社内容情報

『正法眼蔵』と並ぶ主著
道元が全生命を賭して門下に語った説法集

法堂に上り、修行僧に真っ向から問いかける。道元の語録を集めた『永平広録』「上堂」からは、今も、道元の息遣いが聞こえ、迫力ある声が響いてくる。「依草の家風、附木の心」「空手還郷(くうしゅげんきょう)「眼横鼻直(がんのうびちょく)」。禅の奥義に迫る、簡潔で磨き上げられた言葉の数々。本書は、531回の「上堂」の中から、応時応節の代表的なものを選び、懇切丁寧な解説を施す。

上堂は、住職が法堂の法座の上から修行僧たちに法を説く禅林特有の説法形式で、……各上堂からは、道元が今、あたかも私たちの目の前に現れ、法座から私たちに直に説法しているかのような息吹と、生々しい臨場感が彷彿として伝わってくる。それは特に、道元の上堂語が、彫琢された全く無駄のない言葉、そして詩的ですらある美しい言葉から構成され、それが時には鋭い語気となって私たちに迫ってくるからである。――<本書「はじめに」より>

十月  巻頭の上堂 二題/開炉の上堂
十一月 冬至の上堂
十二月 臘八成道の上堂/断臂会の上堂
一月  歳旦(歳朝)の上堂/正月十五日の上堂
二月  涅槃会の上堂
三月  鎌倉より帰山しての上堂
四月  釈尊降誕会の上堂/結夏の上堂
五月  端午の節句の上堂/仏樹和尚忌の上堂
六月  晴を祈る上堂/大仏寺を永平寺と改称する上堂
七月  解夏の上堂/天童和尚忌の上堂
八月  中秋(月夕)の上堂
九月  九月初一の上堂/源亜相忌の上堂


大谷 哲夫[オオタニ テツオ]
著・文・その他

内容説明

法堂に上り、修行僧に真っ向から問いかける。道元の語録を集めた『永平広録』「上堂」からは、今も、道元の息遣いが聞こえ、迫力ある声が響いてくる。「依草の家風、附木の心」「空手還郷」「眼横鼻直」。禅の奥義に迫る、簡潔で磨き上げられた言葉の数々。本書は、五百三十一回の「上堂」の中から、応時応節の代表的なものを選び、懇切丁寧な解説を施す。

目次

巻頭の上堂 二題
開炉の上堂
冬至の上堂
臘八成道の上堂
断臂会の上堂
歳旦(歳朝)の上堂
正月十五日の上堂
涅槃会の上堂
鎌倉より帰山しての上堂
釈尊降誕会の上堂〔ほか〕

著者等紹介

大谷哲夫[オオタニテツオ]
1939年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文研東洋哲学専攻修了。駒沢大学大学院文研、仏教学専攻博士課程満期退学。曹洞宗宗学研究所所員・幹事・講師を経て、駒沢大学学長、仏教学部教授
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

2
10年前お世話になった武井昭先生が道元を推薦したのを想起。主著にして教科書の『正法眼蔵』だが(7及び274ページ)、本著は漢文仕立て(4ページ)。「夜凍も厳寒も恐れず、谷あいの松や山間の竹も、無心に法を説いている」(69ページ)。自然の厳しさからも社会のルールを学ぶような箇所だと評者は解釈した。道元は釈尊の誕生を菩薩の応現(広辞苑では、応化ともいい、衆生を救うために出現)とみる(141ページ)。唯我独尊。全存在は無限の価値をもつ。『正法眼蔵随聞記』は懐弉(えじょう)が道元からの夜話を筆録(273ページ)。2012/12/31

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