内容説明
四千年におよぶユダヤの歴史。その栄光は古代イスラエル王国にあった。族長の時代、モーセの登場、部族連合、そして王国の建国―。その時代に現れた知恵文学や救済史家、預言者たちは何を伝えようとしたのか。ユダヤ教やキリスト教、そして人類に多大な影響を与えた王国の歴史と生み出された思想を旧約聖書学の泰斗が平易な言葉で詳細に解説する。
目次
序論(イスラエル・ユダヤの歴史;「契約」について ほか)
1 族長とモーセ(族長の時代;モーセの時代)
2 部族連合から王国成立まで―その思想史的諸問題(イスラエル部族連合;王国形成とサムエル ほか)
3 知者と歴史記述者(知者と知恵文学;歴史記述)
4 救済史家=ヤハウィストとエロヒスト(ヤハウィスト;アンビバレントな思考 ほか)
5 前九・八世紀の預言者(エリヤ;エリシア ほか)
著者等紹介
関根正雄[セキネマサオ]
1912~2000。東京都生まれ。東京大学法学部、同大学文学部卒業。元東京教育大学教授、日本学士院会員。専攻は旧約学。文学博士
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