講談社学術文庫<br> 「いき」の構造

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講談社学術文庫
「いき」の構造

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  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061596276
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0110

出版社内容情報

粋とは何か――
日本文化を読み解く独創的哲学を懇切な注・解説でやさしく読む

「粋」とは何か? 横縞より縦縞が、赤・黄色より茶・鼠色が「いき」なのはなぜか? 著者はヨーロッパの哲学を下敷きに、歌舞伎、清元、浮世絵、文様等々の芸術各ジャンルを横断し、この美意識に潜む「異性への媚態」「江戸文化の意気地」「諦めと恬淡」を解読していく。生きた現実を哲学的に解明した名著に、豊富な注・解説を施して読む全注釈版。

生きた哲学は現実を理解し得るものでなくてはならぬ。我々は「いき」という現象のあることを知っている。しからばこの現象はいかなる構造をもっているか。「いき」とは畢竟わが民族に独自な「生き」かたの一つではあるまいか。現実をありのままに把握することが、また、味得さるべき体験を論理的に言表することが、この書の追う課題である。――(本書より)



1.序 説
2.「いき」の内包的構造
3.「いき」の外延的構造
4.「いき」の自然的表現
5.「いき」の芸術的表現
6.結 論


九鬼 周造[クキ シュウゾウ]
著・文・その他

藤田 正勝[フジタ マサカツ]
著・文・その他

内容説明

「粋」とは何か?横縞より縦縞が、赤・黄色より茶・鼠色が「いき」なのはなぜか?著者はヨーロッパの哲学を下敷きに、歌舞伎、清元、浮世絵、文様等々の芸術各ジャンルを横断し、この美意識に潜む「異性への媚態」「江戸文化の意気地」「諦めと恬淡」を解読していく。生きた現実を哲学的に解明した名著に、豊富な注・解説を施して読む全注釈版。

目次

1 序説
2 「いき」の内包的構造
3 「いき」の外延的構造
4 「いき」の自然的表現
5 「いき」の芸術的表現
6 結論

著者等紹介

九鬼周造[クキシュウゾウ]
1888~1941。哲学者。東京生まれ。東京帝大卒業後、1921~28年、ドイツ・フランスに留学。京都帝大教授

藤田正勝[フジタマサカツ]
1949年、三重県生まれ。京都大学卒業。現在、京都大学大学院教授。専攻は哲学・日本哲学史
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒロミ

44
装丁の子持ち縞が既に粋。本書は「いき」という日本人の美意識を哲学的に探究している。著者によると「いき」とは「諦め」「意気地」「媚態」が主な構成要素であるとしフランス語の「シック」や「エスプリ」などとも共通点が見られるらしい。個人的にはヨーロッパの階級社会と徳川時代の江戸っ子の美意識が似ているような気がしていたので、本書を読み納得する点も多かった。自由に制限がある中で生まれる思想に共通点が見られるというのも道理だ。究極の上っ面の美学、美意識「いき」。ピチカートファイブなど小西康陽の音楽にも似たものを感じる。2015/11/21

chanvesa

31
媚態を頂点とした、意気地、諦めといった、いきの三要素。しっくり来ない。媚態を抽出し晒し出すと、もはや目も当てられない。痩せ我慢の美学を痩せ我慢に見させない意気地が打ち消されてしまう気がする。現代では、いきであることがなんだかわからないのか、成立しないのか。伊達ものの美学に最大公約数を求めてしまえば、いきは死滅してしまう。近代では絶滅危惧種的な観念であり、それを通せば野暮に転落するパラドックスと言える。2017/03/31

キョートマン

27
(西田や田辺に比べると比較的)読みやすい。九鬼周造ってかっこいいな。生まれもよし、デカダンな雰囲気もよし、芸術の素養もあり、見た目もよし。京都学派の中では傍流だけど存在感があるのが実感できた気がする。2021/06/05

おせきはん

26
著者が留学していたドイツ、フランスとの比較も交えながら、「いき」の独自性を構造的に説明しています。縞模様や色に関する「いき」の説明には、特に納得感がありました。現代が難しい時代になっているのは、「いき」の構成要素である「諦め」の力が弱くなったためかもしれませんね。2020/12/04

きゃれら

24
自分は「いき」が全然わかっていないことがよくわかった。本書は、プラトン、カント、フッサール、ハイデガー、ベルクソンらを下敷きにしているとのことで、そういう教養も和建築や和装に関する知識も体験も足りないし、田舎育ちの無粋者なのだから無理もある。だから具体的な「いき」についての記述が、著者の趣味のようにみえて退屈してしまった。それが結論の章を読むといっぺんに生き生きとしてきたから不思議である。あまりに時間がかかって疲れたので直ぐはむりだけど、再読したい。今後の日本古典、特に歌舞伎鑑賞に役立つといいなと思う。2023/06/06

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