講談社学術文庫<br> 易の話―『易経』と中国人の思考

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講談社学術文庫
易の話―『易経』と中国人の思考

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  • サイズ A6判/ページ数 295p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061596160
  • NDC分類 123.1
  • Cコード C0110

出版社内容情報

神秘の書にして思想の書
『易経』入門・読みやすい大文字版

儒教の重要な経典として五経の筆頭におかれた『易経』は、神秘的「占い書」であるとともに、深遠な哲学をもつ「思想書」でもある。陰陽わずか2つの要素を複雑に重ね合わせることにより、人間存在の本質と全宇宙の摂理を読みとろうとする。二千余年来の具体的な占い方を解説しながら、易とともに歩んだ中国人の自然・人生・運命観を探る。



はじめに――占筮と義理
1――易の構成
2――うらないとしての易
3――『易経』の成立まで
4――思想としての易
5――易と中国人の考え方
付録1――『易経』名言集
付録2――うらないのことば・六十四卦


金谷 治[カナヤ オサム]
著・文・その他

内容説明

儒教の重要な経典として五経の筆頭におかれた『易経』は、神秘的「占い書」であるとともに、深遠な哲学をもつ「思想書」でもある。陰陽わずか二つの要素を複雑に重ね合わせることにより、人間存在の本質と全宇宙の摂理を読みとろうとする。二千余年来の具体的な占い方を解説しながら、易とともに歩んだ中国人の自然・人生・運命観を探る。

目次

1 易の構成(八卦と六十四卦;うらないのことば・「卦辞」と「爻辞」;「経」と「伝」)
2 うらないとしての易(占筮の方法;亀卜と占筮;中国の知識人と占筮)
3 『易経』の成立まで(伝説;「卦辞」と「爻辞」の成立;「十翼」の成立;「易」という名称)
4 思想としての易(経典としての確立;老荘との関係・王弼の易;現代哲学の精華・程伊川の易)
5 易と中国人の考え方(対立と総合;変易と循環;天人合一の思想)

著者等紹介

金沢治[カナヤオサム]
1920年、三重県に生まれる。東北帝国大学法文学部支那哲学科卒業。専攻は中国思想。文学博士。東北大学文学部教授を経て、現在、東北大学名誉教授、追手門学院大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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syaori

58
儒教の重要な経典・五経の一つ『易経』についての本。陰陽二つの記号を組み合わせる易の構成や、「経」と「伝」からなる『易経』の成立史、本来は無思想の占いの技術だった易が儒教の経典となっていった過程、前漢の董仲舒や魏の王弼などにより陰陽や老荘の思想を取り込んで義理(ものごとの原理)の書としての思想を深めていった過程が語られます。その思想的な発展史に絡めて、一つのものごとには必ず禍福や善悪などの両面があり、その両面の対立は相対的なものだとする中国人の思考の基底を支える観点なども示されて、とても興味深い本でした。2021/08/10

たかぴ

23
易についての成り立ち。歴史。そして中国人と易の関わり方が書かれている。易を人間に例えると運が良く現在に生き残ることが出来たなと思う。ただ単に占いとして当たるからではなく時代時代で解釈が深くなり占いではなく、哲学も含むようになったから奥が深く、中国人を魅了できた。個人的には欲しかった情報ではないが成り立ちを学ぶのも全体を把握するためには必要なことであると思うのでありがとうございました。2019/12/24

かず

21
易経とは儒教の経典であり、その筆頭に挙げられる書物です。英語では「The Book of Changes(変化の書)」と呼ばれ、古代中国人が自然から物事の推移する法則を学び取って記されたものです。私は荀子の「善く易を為むる者は占わず」が心に残っていて、以来、易の入門書は数冊読みましたが、本格的なものは本書が初。本書によって、儒教の思想が西洋的二元論とは画するということが理解できました。そして、老荘思想の影響を受けていることも知りました。また、天人合一思想(天理と合一した生き方をする)の理解が深まりました。2018/02/21

あっきー

20
✴3 秦の始皇帝の焚書のあと民間の儒者は儒書の穴埋めとして易を儒教の書に作り変えた、自然への強い傾倒がある老荘流の立場と陰陽家流の思想をまじえて中国思想の主流ともいえる天人合一思想を打ち出した、易の占いの運命に屈服するのでは生命にあふれた活動的な人間性を喪失することになる、人間的な努力を重ねて運命をわが物にして主体のうちにとり込むことで安心の境地、自然と合一した境地が得られる、易が深遠な哲学をもつ思想書であることを自分が中国思想で最も信頼する金谷先生がトコトン語り尽くす本だ2020/10/18

紫羊

19
盛りだくさんな内容だった。占いについてもしっかりした記述があるが、何よりも、思想の書としての易経の理解が深まる一冊。2015/02/14

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