講談社学術文庫
幻想の未来―唯幻論序説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784061595668
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C0111

内容説明

欧米人を支える「近代的自我」―それは日本人が夢見つづけた幻影だった。著者は、人間が本能の壊れた動物であり、「自我」とはその代用品として造られた幻想だと喝破する。それゆえに自我は、常に何物かに支えられずには存立できない不安定な存在である。そのラディカリズムにより、二〇世紀後半の日本の知に深刻な衝撃を与えた「唯幻論」の代表作。

目次

対人恐怖と対神恐怖
引き裂かれた人間
「甘え」の弁明
「卑屈さ」の研究
ふたたび自我の問題
「真の自己」
自我と欲望
自我の支えの否認

著者等紹介

岸田秀[キシダシュウ]
1933年、香川県善通寺市生まれ。早稲田大学文学部心理学科卒業。和光大学教授
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