講談社学術文庫
吉原と島原

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  • サイズ 文庫判/ページ数 244p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061595590
  • NDC分類 384.9
  • Cコード C0121

内容説明

公娼を一定区域内に集めた遊廓は、豊臣秀吉の政策下に出現し、江戸時代に発展を遂げた。やがて遊廓は、単なる性的遊興の場に止まらず、サロン的性格をもつに至る。主役たる遊女の艶姿や特異な風俗、遊女を巡る人間関係は、江戸期の文学、絵画、演劇等のモチーフとなった。代表的遊廓、江戸の吉原、京の島原を中心に、その歴史、構造、習俗等を探る。

目次

1 概観
2 三廓の成立
3 廓の経営
4 行事・揚屋・太夫
5 私娼弾圧・湯女・仮宅
6 島原の盛衰
7 廓の話題

著者等紹介

小野武雄[オノタケオ]
1906年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。専攻は英文学。早稲田大学、目白女子短期大学、帝京大学教授を歴任。1979年10月29日没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おMP夫人

12
時代劇などでおなじみの、遊郭を知るには最適な本です。豊富な史料を引用し、当時の有様を鮮明に浮かび上がらせてくれます。ただし、タイトルの割には島原の扱いは少なめ。また、吉原に関しても史料の豊富さゆえ、やや詰め込みすぎた感があります。よほど詳しく研究するつもりでない限りは、この1冊で充分な知識が得られることでしょう。とっつきやすい方ではないので、入門書というよりはステップアップの為の1冊。もう少し軽めの物を望まれるのなら、吉原オンリーですが、青春出版社『江戸300年吉原のしきたり』あたりが良いでしょう。2012/06/07

たけはる

5
小説を書く資料用。遊郭関係の資料を何回読んでも、いつも揚屋・置屋・茶屋の関係がよくわからなくなる……。吉原関係の書籍はそれでもたくさんあるのだけれど、島原のことを書いている資料はもっと他にあるかなあ。ほしい。2020/07/10

ぬのさと@灯れ松明の火

3
遊廓に対する幕府の法規制がこうだから、遊廓はこう変化して……というのを史料に基づいて書いてあって、興味深いです。2013/01/21

あなた

2
遊女と客が本当に惚れ合った場合、腕に「××命」と入れ墨をしたり小指をきって送ったりした。身体にかく行為って今でもいろんなかたちであるんだけど(化粧やネイル、自傷行為、タトゥー、キスマーク)、こういうのって私のメッセージ性(作品的からだ)というよりは、むしろ、関係性の中でする行為だから、自分のからだをこうしたかったんだ、というよりは、誰かと誰かのからだのあいだにあるからだとして、している、ということに近いんじゃないか(黒板的からだ)。これはじぶんのからだなんだ、って感覚って実はかなり偏ってるのかもしれないし2021/12/02

takao

2
江戸の吉原と京の島原。苦界の歴史。2017/01/20

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