内容説明
近代哲学の祖デカルトと、王家没落の悲運を背負ったボヘミア王女エリザベトとの間に交わされた書簡六十通。心身問題、健康管理、道徳や世界観、国家社会観、情念等、悩める若き王女の真摯な問いに、デカルトが自らの信条を率直に吐露する。そこには、公刊された著作にはない数々の主題をめぐる具体的・現実的な諸問題の展開が見られる。人間デカルトの生の声を伝える貴重な資料。
著者等紹介
山田弘明[ヤマダヒロアキ]
1945年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程修了。西洋近世哲学専攻。博士(文学)。名古屋大学大学院文学研究科哲学講座教授
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