講談社学術文庫<br> 葛城と古代国家

講談社学術文庫
葛城と古代国家

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061594296
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0121

内容説明

統一王朝大和朝廷が成立する以前、大和には倭国と葛城国が存在していた。百済からの渡来人、蘇我氏とその一族が定着した地、海外の新文化の流入路で数多くの古墳が残る葛城は、どのような国だったのだろうか。考古学の成果と諸史料の綿密な検討によって、その支配の実態と大和との関係を系統的に解明する。

目次

1 「倭国」と「葛城国」
2 西方からの息吹
3 葛城の垂見宿禰
4 首長墓の出現―馬見丘陵の古墳
5 ソツヒコと葛城首長家の系流
6 葛城首長家の支配体制―葛城の古墳
7 葛城と河内―河内王朝(政権)論批判
8 葛城首長家の滅亡
9 葛城の変貌
10 葛城の天皇陵
付章 葛城の散策

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林田力

39
蘇我氏の系譜は蘇我石川宿禰(そがのいしかわのすくね)、満智、韓子(からこ)、高麗、稲目と後世伝えられている。最初の石川宿禰は実在しない人物である。後の蘇我宗本家滅亡後に蘇我氏の中心となった蘇我倉山田石川麻呂らが自分達を最初から本流であると示したい作出が強い。 2022/11/28

ymazda1

4
半島側の史料にも襲津彦っぽい名前の人が出てくるらしいけど、この人って、贈り名とかじゃない実名を特定できるもっとも古い日本人なんかなあとか、よく思ったりする・・・葛城氏と紀氏には、武内宿禰系と国造系の二系統が存在する軍事の一族みたいなところから、個人的は、どうしても畿内での大勢力の簒奪とかをイメージしてしまうけど、このあたりのマジメでお安い本って、意外と少ない。。。

doublet

1
葛城と古代国家と銘打っているものの、蘇我氏や大王家に同じかそれ以上の文量が割かれているような気もします。内容としては、王朝交替説を総括した古代王朝に関してのまとめのようなものでした。

Gen Kato

0
再読。古代の姿は茫漠とした時間の靄の彼方にあるだけに興味が尽きない。けっきょくは記紀神話と発掘されたいにしえの埋蔵物をどう解釈するかにかかって来るのだけれど。2014/05/15

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