講談社学術文庫<br> 肖像のなかの権力―近代日本のグラフィズムを読む

講談社学術文庫
肖像のなかの権力―近代日本のグラフィズムを読む

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  • サイズ 文庫判/ページ数 289p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061594142
  • NDC分類 727
  • Cコード C0136

内容説明

雑誌や絵葉書など、日常目にするグラフィック。それらは時代や社会の支配的論理とシステムを内包している。そしてグラフィックにひそむ「力」は、その形式という抽象性によってイデオロギー的対立をも越えて、世界を覆ってゆく―。生産と所有をめぐる闘争の世紀を現出した「近代」というシステムと、我々を支配する図像の「力」を探る好著。

目次

肖像のフェティシズム―『週刊朝日』の表紙
戦争のグラフィズム―対外宣伝雑誌『FRONT』のデザイン
制度化されたまなざし―初期の絵葉書
つくられた「子どもの国」―「少年探偵団」と『赤い鳥』
「団欒」の空間―文化住宅の間取り
父の肖像―キヨソーネの「御真影」
ハイテック・アートの現在
シンボルとしての「自由の女神」
消費されるテレビの映像

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bittersweet symphony

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“凡庸な”コマーシャル的グラフィックの中に社会・政治的な意図の介在を読み取っていく、というのが本書における著者の基本スタンスな訳ですが、その立ち位置自体が凡庸さに飲み込まれていってしまうというのが、コマーシャルグラフィックの解析の怖いところではあります。柏木博さんについては、こういう社会学サイドに軸ブレしていない著作の方が読みごたえがある印象はありますね。2019/04/06

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