内容説明
フッサールとハイデガーに現象学を学び、フランスに帰化したユダヤ人哲学者レヴィナス。戦争の世紀の証人として生き、「平和とは何か」の問いを極限まで考察したレヴィナスは、本書において他者への責任とは他者の身代りになることだと説く。『存在と時間』(ハイデガー)以降最も重大な著作とされ、独自の「他者の思想」の到達点を示す大著の文庫化成る。
目次
第1章 存在することと内存在性からの超脱
第2章 志向性から感受することへ
第3章 感受性と近さ
第4章 身代わり
第5章 主体性と無限
第6章 外へ