内容説明
1929年。世界金融の中心ウォール街は、依然として衰えをみせない空前の投資ブームに沸いていた。相場師や資産家はもちろん、庶民までもがにわか成り金を夢見て株式投資にのめりこんだ。しかし、株価が経済の実態をはなれ、一人歩きをはじめていることには誰も気づいていない…。果てしなく続くと思われたバブル景気に誰もが浮かれくるった株価大暴落の前夜を、生々しく描出したドキュメント。
目次
1章 天井知らず
2章 海外からの展望
3章 敏腕な事業家たち
4章 絶頂と不安
5章 怪我するまで買え
6章 銀行員とは名ばかり
7章 結婚
8章 買占めグループ
9章 追い込まれた強気筋
10章 みんながやっている
11章 海に浮かぶウォール街
12章 落日のイギリス
13章 詐欺は生まれた
14章 暗雲