内容説明
二十世紀を代表する理論経済学の巨匠ヒックスが、「市場の勃興」を中心に世界経済史の道筋を理論的に解説。古代地中界世界の都市国家で活躍した商人がその交易活動によって「市場の浸透」の第一局面を開拓。続いて古代ローマにおける貨幣や法の整備、中世イタリアの銀行など信用制度の発達による中期の局面を経て、産業革命期の近代で市場経済が支配的になったとした。現代経済社会の理解に必携の名著。
目次
第1章 理論と歴史
第2章 慣習と指令
第3章 市場の勃興
第4章 都市国家と植民地
第5章 貨幣・法・信用
第6章 国家の財政
第7章 農業の商業化
第8章 労働市場
第9章 産業革命
第10章 結論
付論 リカードの機械論
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