講談社学術文庫<br> アメリカ映画の文化史―映画がつくったアメリカ〈下〉

講談社学術文庫
アメリカ映画の文化史―映画がつくったアメリカ〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061592049
  • NDC分類 778.253
  • Cコード C0174

内容説明

アメリカ映画は中産階級のモラルや美意識を吸収して成長し、大恐慌以来の不安定な社会情勢を背景に意織的に「アメリカの夢と神話」を供給して黄金時代を迎えた。スピードとユーモア、諷刺と暴力、カウボートと実業家に代表される「アメリカ流の価値観と生活様式」が全世界へ波及した。ディズニー、キャブラらの映画から現代の第二の黄金時代まで、アメリカ映画の魅力を余すところなく描いた好著。

目次

映画の時代の大衆文化(追いつめられた映画の大立者たちと検閤の勝利;動乱の黄金時代と秩序の黄金時代;文化の神話づくり―W・ディズニーとF・キャプラ;映画の輸出;ハリウッドのゴールド・ラッシュ)
映画文化の衰退(アメリカのために戦い、自らと戦うハリウッド;観客の減少とテレビによる危機;ハリウッドの崩壊;映画の将来)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

富士さん

2
下巻は大恐慌から。やはり製作・配給・興行の間の関係がテーマに読むとよいと思いました。映画産業は統合と分散が繰り返されており、ブロックブッキングの崩壊から始まる戦後の危機もいつか来た道で、日本でも同様に表れた映画産業衰退のルートも予言が可能であったと見ることが出来るように思います。これに印刷やテレビやネットを含めたメディア全体の推移を当てはめてもいい、メディア論としても使える切り口です。個人的にはアニメ史に関心があるのでディズニーをアメリカの映画産業史の中に位置づける視点を得ることが出来たのがよかったです。2019/12/15

よっしー

1
キャメラの私的所有が可能になったのは、はやくとも第2次世界大戦以降のことである。8mmや16mmのフィルムを使用する家庭向けキャメラの登場によって、大手撮影所や独立系制作会社だけでなく、個々人もまた映画を撮影し、編集し、上映することが可能になった。これは、キャメラの最も無視されてきた機能のひとつである極私的空間の視覚化につながる。要するに、ホーム・ムービーはハードコア・ポルノの産みの親だということである。とか(?)2015/02/03

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