内容説明
ドイツは森の国である。その森に守られて、各地にたくさんの都市がある。ドイツの都市は、それがどんなに小さくても個性があり、独特の顔がある。それでいてドイツの都市は、構造上も精神的にも、善遍的な共通性を有している。そしてそこに住む人びとは、独自のドイツ的生活文化を作りあげている。ドイツ的生活文化とは一体どんなものか。具体的な日日の生活の中でそれを探る。
目次
1 ドイツとドイツ人
2 日々の生活
3 都市・自然・生活文化
4 厚みのある生活文化を
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mochi
2
20年ほど前に書かれた本だが、現代にも通じるのではないか。ドイツ人、いや、ヨーロッパをはじめとする欧米の国々では、自分の意見ははっきり述べる。日本は、お客様は神様だが、あちらではそうではない。それは、相手のことも自分のことも大切にする、無理しないということなのだ。休むときはしっかり休み、仕事も短期集中で、終わればしっかりリフレッシュ。日本がそうなっていくには、残念ながらまだ時間がかかるであろう。2016/07/10
背表紙裏
2
学術文庫を冠する本書だが、内容はまるでドイツの紀行エッセイを読んでいるような、楽しく軽やかな内容となっていた。著者の文章力と編集者の技量が非常に優れた良著であった。今から二十年以上前の著作であるが、すでにこの時点で日本人のワークライフバランスと問題提起がされている。さらにこの問題は、明治時点でも問題視されていたとも説いている。問題を扱っている部分は、最終章のわずかなページであるが、仕事のために生きるという日本人の生活はかわらず頭の痛い問題である。2016/01/02
はとむぎ
1
一言 内容は古いが面白い本。生活を大事にすることに強く共感。ドイツにいってみたくなった。2021/12/16
ろい
0
ドイツに住んだ著者の・・・エッセイ? 短い文章がぶつ切りで続くので、ストーリーを期待すると辛い。なにぶん書かれたのも古い(初版93年)ので、今の状況とは異なるところも多い。 とはいえ「ドイツ人とは?」という国民性や考え方をざっくり捉えるには悪くない。ドイツにじっくり住んで、感じた意見と自分の感覚をすりあわせる一冊になった。 2015/12/30
sawako
0
I was learned by this book that it's neseccary to know if i want to get close to Germany and ther culture.And i'm sure that i knew Japan and the national character of japanese thought German's it which this book says.2013/08/14