講談社学術文庫<br> 日本の近代化と社会変動―テュービンゲン講義

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講談社学術文庫
日本の近代化と社会変動―テュービンゲン講義

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  • サイズ 文庫判/ページ数 477p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061589520
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0136

内容説明

本書は、第1部で近代化論の視点を日本社会論に適用する場合の基本的な考え方を述べ、第2部では徳川時代から現代までの日本の近代化過程を分析的に扱い、第3部では社会の固有領域たる5つの構造類型をとりあげ、社会変動の歴史過程を、社会学の構造‐機能理論の考えにしたがいながら分析している。日本の近代化の歴史を社会学理論とかさねあわせたこれまであまり類例のない、画期的な書き下ろし

目次

1 近代化理論と日本社会(近代化と社会変動における西洋と東洋;近代化理論とその課題;初期状態―日本の伝統社会)
2 日本の近代化(経済的近代化―産業化;政治的近代化―民主化;社会的‐文化的近代化―自由・平等と合理主義;日本の戦後社会と近代化)
3 日本の社会的近代化と社会構造変動(家族の構造変動;村落と都市の構造変動;企業組織の構造変動;社会階層の構造変動;国民国家と国民社会の構造変動)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽん教授(非実在系)

2
30年も前の本なのでベースとなる学説は古く既に乗り越えられているものもあるが、一応律令制度時代から戦後高度成長期までの間を近代化という視点でまとめきったという点で稀有な内容になっているのも確かである。著者の中では高田保馬と鈴木栄太郎が息づいているのがわかり、現代でも有用度が高いと思われる個所が見受けられるのは良い発見であった。とはいえ、ブルデューやギデンズなどの20世紀後半の再帰的近代化を扱う領域の話は不得手と思われるのでそこは各自(弟子の盛山や今田らの著作などで)補う必要がある。2020/10/16

砂糖 翠

0
一章毎で本が書けてしまうほどの多岐に及ぶ内容なので、所々「そこをもっと書いてくれよ」といった内容がある。しかし、近代化ということについて概観するには最適でした2014/08/14

Toshiyuki S.

0
読了したのはかなり前なので内容についての記憶は不確か。日本は明治維新のときに、古代の政治システム(天皇制)を復活させたという、特異な社会変動のプロセスを経験している。このために、政治的な民主化が遅れた。さらに、後発国であることから技術の輸入により容易に近代化が可能な領域(経済、産業)では比較的、早いスピードで近代化が進んだが、そうではない部分(社会、文化)では近代化の立ち遅れが見られた。日本における社会成層の特徴についても議論されていた。各章で内容がけっこう独立しているので、必要な箇所を読み直してみたい。2014/03/31

長月マチール

0
教科書再読。書き込みと傍線に昔の自分の努力の後が見えた。もう少し頑張って、と言いたくなった。2013/10/24

yanapong

0
日本の近代化を社会学理論を用いて究明する。丁寧に読むべし。2010/06/24

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