内容説明
「(覆された宝石)のような朝」と詩った稀有の詩人の随筆評論の中からとっておきのものだけを選りすぐった。それは朝の微風にのって聞えてくる小鳥たちの雑談にも似て読む者の心をなごませ、はずませる。気高い詩精神・本物の西洋的教養。永遠との出会いを求めて生涯を旅した詩神の華麗なことばの散乱を心ゆくまで味わい尽す名随筆集。
目次
ナタ豆の現実
詩の歴史
輪のある世界―文学と理智の問題
純粋な鶯
オーベルジンの偶像
雑談の夜明け
MAISTER萩原と僕
村の言葉(Fable)
ゴーガンの村
8月
路傍雑考
To Ezra Pound
文学雑考
故園情
私のローマの休日
脳髄の日記
はせをの芸術
詩人への言葉