内容説明
宗教は、日本文化を構成しているきわめて重要な領域であり、日本文化をその最深部において性格づけているといっても過言ではないが、その全体像を客観的、実証的に通観する仕事の大半は遺されてきた。本書は、日本の主要な宗教、宗教史上の重要な事件と運動、代表的な信仰および宗教観念などを大項目で体系化し、各項目を年代順に配列した。日本宗教についての読む事典であるとともに、日本宗教史上の通史であり宗教論でもある。
目次
日本の宗教
古代の宗教
中世の宗教
近世の宗教
近代の宗教
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
14
大学図書館の廃棄本としてもらいました。ちょっとした調べものに使えそうです。2014/05/29
モリータ
6
◆通史としては、岩波新書『国家神道』等により著者の立場を踏まえておくと一種の「教科書」にできると思う。もちろん事典として拾い読みしても面白いと思うが。◆寺社巡りをしていると、「そこに行ったことがある」というのが一句でも一行でも読み進める力になることを実感しますね。◆法華信仰は知らないことが多かったが、法華一揆などの実力行使や、現代に至るまでの新興教派の連綿とした出現など、一冊でも筋を立てて知りたい。2018/04/29
日の光と暁の藍
4
日本の宗教を、古代、中世、近世、近代(から現代)、に分けて解説。取り上げられている宗教、信仰はとても多い。気になった点は東国の異端。日本の宗教思想は「宗教と世俗との境界をつくらない神人合一的な宗教倫理」(P3)に基づく。悪人正機の思想を唱えた親鸞。『教行信証』を書くために親鸞は東国を去り京都へ。親鸞が東国に残した教えは彼が望んだようには育たず、東国には異端が広まる。東国の異端として紹介されている造悪無碍。念仏者は悪行も容認されると唱えた性信らを鎌倉幕府は弾圧。異端の背後では、親鸞の第三子善鸞が動いていた。2014/07/01
可兒
1
基本の一冊。新学期ということで読書も再開していきたい2011/04/09
★★★★★
0
通読できる宗教史。定番の一冊です。2007/02/22