内容説明
「古事記」とともに古代史上の必読の文献といわれている「日本書記」は、天武天皇の発意により舎人親王のもとで養老4年に完成した官撰の歴史書であるが、30巻にも及ぶ尨大な量と漢文体の難解さの故に、これまで一般には馳染みにくいものとされてきた。本書は、その「日本書記」を初めて全現代語訳した画期的な労作である。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レアル
66
かつて原文と共に手垢が付くくらい読んだ本。今回「日本の名著」『日本書紀』を読むために再読。様々なこちらの現代語訳を読んだが、中には訳に忠実過ぎたり、逆に要約し過ぎて全体に何が書かれているか分からない本が多い中、こちらはそのバランスが取れており、かつ読みやすい。お正月に久しぶりの日本書紀を堪能しながら下巻へ!2015/01/02
優希
43
面白いです。古代にロマンを抱いていたので、序盤から引き込まれました。2023/12/05
レアル
43
『日本書紀』は何度も読んでいるので、内容等も頭に入っているのだが、今度行われる研究会が「神代の時代」だったので「神代」だけを読もうと読み始めたら、面白くって結局全部読んだ。『日本書紀』もいろんな方の現代語訳版を読んだけど、私はこの方の訳が好きかな。後『日本書紀』のちょっとした矛盾の解説も興味深い。『日本書紀』は日本の歴史書で現存する最古の正史。日本人なら読む価値は大いにあるけど、神代やスピリチュアル系が受け付けられない人はきっと読む事自体苦痛かも。上巻は神代~宣化天皇まで。勢いで下巻も読んじゃう。2023/10/18
i-miya
42
2013.03.31(つづき)宇治谷孟訳。 2013.03.31 猿女君(さるめのきみ)の遠い先祖の天鈿女命(あめのうずめのみこと)は、手に茅纏(ちまき)の方をもって、天の岩戸の前に立って、巧みに踊りをした。 また、香具山の榊を頭飾りにし、ひかげのかずらをたすきにして、かがり火を焚き、桶を伏せて、その上に乗り、神がかりになったようにしゃべり、踊った。 このとき天照大神がこれを聞いた。2013/03/31
i-miya
41
2013.10.31(つづき)宇治谷孟訳。 2013.10.29 (p142) (スサノオのした糞、つづき) 白神、怒る、怒って、天の岩戸に入って、糞をする、いや、蓋をする。 いろいろのものが用意され、憂慮を払い、出てきてもらおうとする。 これらのものがすべて持ち寄られた。 そのとき、中臣連の先祖、の天児屋命が神祝(かみほぎ)を述べた。そこで日神(ひのかみ)が岩戸を開けた。 このとき鏡をその岩屋に差し入れたので、戸に触れて、小さな傷がついた。 2013/10/31