講談社学術文庫<br> ドイツ語とドイツ人気質

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講談社学術文庫
ドイツ語とドイツ人気質

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  • サイズ 文庫判/ページ数 282p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061588257
  • NDC分類 840.4

内容説明

人はことばを通じて世界を認識し規定し、ことばによって精神のあり方を刻印づけられる。ドイツ語の、重々しく深々としたゆたかなひびきや、最後まで緊張を要する、公明正大でごまかしのきかない表現構造などは、どんな人間像をはぐくみ、また映し出すか。ドイツ人はたくましくも頑強であり、明快かつ重厚な精神を失わず、強い自己主張と旺盛な自己実現への意欲をもつ。私たち日本人とは異質な文化世界への扉を開ける鍵がここにある。

目次

1 ドイツ語の特徴(ドイツ語のひびき;ドイツ語は論理的な言語か;方言と共通語;詩の美しさ;日常生活のドイツ語と英語;文法上の英語とドイツ語のちがい;冷たい関係のSie)
2 生活と文化(買い物の表現;外国語に訳せない表現;経済に見る地域分散型のドイツ人気質;法の感覚;神と世界にわびるドイツ魂;ゲーテの『ファウスト』;ドイツ人の家庭生活)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yraurb

4
ドイツとドイツ語を文学的に解説した本、という感じ。ichとduから展開されるドイツ人の自己と自然や神の捉え方、関係性の築き方の話が面白かった。しかしうっかりファウスト文語訳の聖書が読みたくなったりドイツ語の勉強をし直したりしたくなって困る。2014/11/16

naoto

4
ドイツ語を中心にしてドイツ人を語る本、かな。学術文庫にしては砕けた感じかな。82年に書いた本(文庫は88年初版)だけに国鉄とか、時代を感じる言葉も。まさか、10年もしないうちに東西ドイツが一つになるとは、考えもしなかったろうな。2014/06/13

田蛙澄

2
ドイツへの滞在経験が長い著者によるドイツ語とドイツ人についての解説で、なかなか面白かった。特に著者がゲーテなどの研究者のため、ゲーテの詩を例にしたドイツ人の独白におけるduの用法やファウストがドイツ的な独立した理性的な人間の一つの規範だという点は興味深かった。あと地味に著者がさらっと語るアルプスから滑落した話やアウトバーンで急ぐときは230キロ出してて普段でも180キロというエピソードが著者の強烈なキャラクターを反映していて面白かった。2018/02/16

Ayano

2
いただいた本。 ドイツの生活や人柄等は読んでいておもしろいなと思ったけれど、いかんせんドイツ語に疎いのでドイツ語の使い方からドイツ人気質を紐解いて行くくだりはベースの知識が私になさすぎて1冊読み終えるのにかなり日数がかかった。個人的にドイツ関係といえば、もう10年以上前にゲーテの「若きウェルテルの悩み」で読み終えられずに挫折したことを思い出した。2016/02/03

みゃみょ

2
統一前に書かれた物だから色々と古いのはしょうがない。単純に読み物として面白かった。2013/12/15

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