出版社内容情報
【内容紹介】
我が国の古典中、古来最も広く親しまれた作品百首に明快な訳注と深い鑑賞の手引を施す。一首一首の背景にある出典、詠歌の場や状況、作者の心情にふれ、さらに現存最古の諸古注を示した特色ある力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ge_ha
4
一首につき4ページを費やして語釈、解説、古注などで丁寧に説明してくれます。歌が読まれた背景などにも言及してくれているので、一首にじっくり時間をかけて鑑賞するのに良い本だと思う。古語や文法に詳しくなくても、こういう本で和歌や古典に接していけば、知らず知らず読解力は身についていくと思う。和歌全般に対する興味が大きくなった。2012/11/28
yumicomachi
1
一首ずつについて、現代語訳・語釈・出典・鑑賞・作者・古註・解説が4ページにまとめられている。全体の解説も丁寧で、上句索引なども付されていて便利。『英語で読む百人一首』(ピーター・J・マクミラン、文春文庫)の筆写をしながら、適宜に参照して理解を補うことができた。長く手元に置いて、学びを深めたい。1983年11月第1刷刊行。2022/08/14
ニコ
1
一度全部読んでみたいと思っていた百人一首。思ったより清々しい歌が少なかったです。2016/07/10
乙女の祈り
1
解説が丁寧で良いのですが、文章が硬くて面白みに欠けます。信頼できる一冊ですが、ある程度歴史的な背景や古典の知識がないと読み辛いかもしれません。 私は百人一首のテキストの一冊として辞書代わりに何度も読んでいます。百人一首には、色々ないわれがあったりしてとても奥深いものがあります。この本は真面目過ぎてそういう意味では少し物足りなさを感じる内容です。2013/04/27
も naco
1
百の歌についてよくわかる一冊。とても勉強になりました。たった31文字から溢れる想いは時代を経ても変わらない。2010/10/12