講談社学術文庫<br> 土佐日記

講談社学術文庫
土佐日記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061586055
  • NDC分類 915.32

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ファーラス

7
面白かった。恥ずかしながら、冒頭と終わりだけ知っていたので、国司の任期満了・女性のふりなどのキーワードから、もっと優雅で物見遊山的な京都への旅日記だと思っていた。陸路で戻ると思っていた…(中国四国を結ぶ橋などあるわけない)。実際は、ひたすら雨や波や風に船旅を押しとどめられる気の塞ぐ海路で、国司といえど任国を出れば海賊に怯える無法の世。創作の部分もかなりあるだろうが、55日もの土佐~京都への一行の旅日記は、ロビンソンクルーソーもかくやな趣がある。昔の偉い人は、ここまで安全地帯にいなかったのかと。2021/01/12

aochama

0
教科書ではよく見る名作。平安時代の土佐から京都までの旅日記ですが、当時の船旅の大変さを共有した気になります。著者の境遇や意識が土佐にいくまえと帰ってきたあとで違っているところは、身につまされました。2016/11/15

dskmori

0
船が進んだ/進まないって書いてあるようにしか読み取れなかった。きちんと古典文学の知識があれば違った角度の読み方もできるんだろうけど。土左日記とも表記するらしい。2014/08/09

jitchan

0
「古典を読む」シリーズ。源氏物語が本命なのだけれど、いきなりはつらいので短めな本書を取っ掛かりとした。「男もすなる日記といふものを・・・」という有名な書き出しで始まる紀行文。紀貫之が任地の土佐から京都へ帰る船旅を描いたもの。約300km位の旅程に50日もかかっている。これは風待ち、天候待ちの停滞が信じられないくらい多いためである。その間ドラマらしいドラマがあるわけでもなく、(現代の目から見て)洒脱で面白い記述があるわけでもなく、ひたすら義務感で読み切ったというのが正直なところ。2014/03/15

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