出版社内容情報
【内容紹介】
仏教の教理を本格的に知ろうとする人のために、もっとも適切な案内書は鎌倉時代の擬然の『八宗綱要』である。八宗(倶舎宗・成実宗・律宗・法相宗・三論集・天台宗・華厳宗・真言宗)の教理が簡潔に説かれており、仏教各宗の教理の大要を簡単に知ることができるからである。本書は『八宗綱要』の原文の1つ1つに忠実に全注釈を加えたもので、仏教学の大要を知りたい方は訳文だけでも読んでいただければ幸いである。(著者まえがきより)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホシ
11
X'masですね。でも私は仏教書を読みました。仏教を学ぶ人の必読書『八宗綱要』前々から読みたいと思っていたが、こっちでは読めないだろうと諦めていたところに書店で見つけて大興奮!即購入。本書では書き下し文→原文→訳文→解説の順で南都六宗と天台・真言の概要が記されている。ほとんど理解は出来なかったが、三論宗や倶舎宗、成実宗についての知見を得られて良かった。『八宗綱要』を書いた凝然は時に29歳。29歳…。凝然の道を求める直向きさに敬服し、本書を後世に送った遺徳に感謝。これも仏縁。合掌。2016/12/23
中年サラリーマン
7
鎌倉時代あたりにかかれた。仏教が日本に伝来したときの主な八宗について基本的なことがまとめられています。はっきりいって読み進めるのがつらかった。もう何冊か同様の本を読んで語彙になれる必要があると思いました。2013/05/06
非実在の構想
4
凝然はやはり天才であったと感嘆するしかない。跋文では順序は語りやすいようにしただけで宗義の深浅によるものではないと述べているが、華厳坊主にも関わらず、華厳宗のあとに真言宗をおいているのは気になるところ。2017/08/06
v&b
3
やはり語義を追うのが大変で、時間をかけてじっくり読むことにしました。当時の天皇が、まとめの編纂を命じたとか。2013/05/23
ごみくず
0
速読.大学の受業テキスト。読了日は発行日からの暫定。特に勉強した事は無く要再読1998/07/30