出版社内容情報
【内容紹介】
今日、禅に対する人々の関心はますます高く、禅は、もはや我が国のみならず全世界的なものとなりつつある。だが、禅を知り、禅を理解し、禅を行なうことは極めてむずかしい。本書は、著者自らの真摯な禅修行の体験と仏教学者としての深い学識に裏付けられた研究成果をもとに、禅の思想とその歴史、禅の生活、さらに禅を現代にどう生かすか、その具体的な修行方法にいたるまで、禅とはなにかを平易に説き明かした待望の入門書である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
45
禅とは何か?それはそれこそ究極の禅問答なので答えはありません。でもしかし、禅や大乗仏教の大きな流れを教えてくれて、そのながれとは三昧、すなわち禅であることにきづかせてくれます。仏教とは良く生きるための智慧と実践であり、その基本、入り口としての禅を知らしめる内容でなかなかに読みやすく、禅の玄関に立ち、気後れしている方の背中を押してくれそうな本です。2021/10/25
moonanddai
6
いきなり道元に入るにはちょっとビビりまして、まずは「入門」編から…。とは言えまだまだ難しそうですが、浄土教との対比で言うと、浄土教は己を捨てて弥陀にすがり、禅宗は己を磨き仏となる…。それでも目指すところは「三昧」の境地…?2018/06/26
零水亭
3
禅の入門書としてオススメです。その次は大森曹玄『参禅入門』がいいでしょう。
てんてけてん
3
禅入門系の本。各章が独立していて興味のある部分から読める。 ”呼吸は踵で行う”というのが印象的だった。2013/03/17
石臼
2
極めてシンプルなタイトルが表す通りの内容。「禅」的な考え方とはどのようなものか。禅はいつ生まれたものか。言葉や存在だけは身近な一派である禅についての基礎知識。2013/11/06