講談社学術文庫<br> 平家物語 〈巻第7〉

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講談社学術文庫
平家物語 〈巻第7〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 263p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061583573
  • NDC分類 913.434

出版社内容情報

【内容紹介】
横田河原の合戦で平家方城四郎長茂の軍をやぶった木曽義仲勢は北陸に進出、平家は10万の大軍を派遣してこれを追討することになる。越前国火打が城にこもった義仲の先陣は平家に内通するものがあって敗れるが、砥浪山の合戦では義仲の作戦によって平家の大群は倶梨迦羅谷に追い落され、大敗を喫して逃走する。進撃する木曽勢の前に、ついに平家は、20余年栄華の座を築いてきた平安京を後に、一門ともども都落ちすることとなった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

55
木曽義仲と平家の倶利伽羅峠での戦い。実戦にたけた義仲の巧みな采配と数だけが頼りの平家との力の差が情け容赦もなくはっきりと表れる。年寄であることを隠して白髪を染めて戦った実盛の逸話は、その兜を見て「むざんやな甲の下のきりぎりす」と詠んだ芭蕉の句ともども感慨深い。主上の都落ちの際に、妻や娘だけでなく嫡男さえも同行させようとしないばかりかいつまでも別れを惜しんで遅参した維盛の態度は、力を背景にのし上がった平家の三代目とは思えない情けなさで、平家がさらなる力の台頭に滅びていくしかなかったのも必然だったかとも思う。2017/09/12

O. M.

1
本書前半では、倶利伽羅峠の戦いを中心とした軍記スペクタクル、後半では、平家都落ちの場面が想像以上に哀しかったですね。以下は解説からの抜粋「平家の滅亡は、ただ「おごれる人」「たけき者」の滅びであっただけではない。和歌に、琵琶に、風雅の情趣をふかく体得した教養ある人々もまきこんでの滅びであった。」2016/10/02

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