講談社学術文庫<br> 資本主義の文化的矛盾 〈中〉

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講談社学術文庫
資本主義の文化的矛盾 〈中〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 201p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061580855
  • NDC分類 304
  • Cコード C0136

出版社内容情報

【内容紹介】
本書こそは、まさに現代人のための現代の社会学である。騒乱と混惑に終始した1960年代を、これほど鮮やかに分析した本はない。『イデオロギーの終焉』で登場し、『脱工業社会の到来』にいたるまで、現代社会の本質を鋭く衝いてきたダニエル・ベルが、今その思想の全貌を明らかにする。政治、経済、文化がバラバラに分解した現代への処方箋は何か。宗教こそ新たな統一の基盤であるとする本書の提案を、真剣に受けとめねばならない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

29
宗教やイデオロギーを徹底的に批判し、破壊していった結果、人々に共通するものが消失してしまいました。これが魂の危機と呼ばれるものです。そして、自意識が大きく変わり、中間団体など残ったのは紐帯が緩んだ結果、自分は自分という自意識に変化していき、それに伴い、個人の経験というものが重要視され、個人をまとめる概念というものが失われてしまったのです。ベルは宗教を復活させることが人間の行動指針を甦らせることにつながると主張するのです。そのために紆余曲折議論を重ねていく。中巻を読むのはとても疲れました。2022/09/06

人民の指導者

1
中巻の冒頭では、「近代主義」的な流れによって文化の統一性が失われたことが描かれる。しかし何といってもハイライトは、宗教の重要性を理論的に押し出してくるところだ。人間に諸々の意味体系を与える「理念」a set of meaningsが「自然」やヘーゲル=マルクス的な「歴史」によっては与えられないか無底である。「人間の外にある超越的な概念として、人間を、人間自身を越えた何者かと関連づける」宗教こそが、この「理念」を与える。故に、人間社会の歴史には普遍的に(共産国でも)「聖」と「俗」が見られる、という。2011/06/14

Sumiyuki

0
文化に関する議論は、どのようにも解釈できるのではないのか。だまされている気がした。上巻より難しい。以下気になった箇所。「人類は、生物的、社会学的な環境の中で育つ限り、ある普遍的なおきてだけに一体感を見出すことはできない。人間は必然的に、特殊なるものと普遍なるものの間にある緊張状態の中で生きていくものである」「(人間の指針となりうるものは)宗教である。人間を外部の象徴へ『投影』した社会的な現象としての宗教ではなく、人間の外にある超越的な概念として、人間を、人間自身を超えた何者かと関連づけるような宗教である」2011/11/30

Kanou Hikaru

0
本棚の整理中・・・ 友人・知人に紹介したい本。日本人は、日本の神話をしっかりと子供の頃から学ぶべき。そうでなければ、国の未来が危うい・・・と感じた。

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