内容説明
微分方程式と古典制御理論のつながりから丁寧に解説する、大学・高専向けの教科書。数学的なフォローが充実、満載で、わかりにくいと言われる「伝達関数」の意味がわかります。
目次
制御とは―微分方程式とのつながり
システムの数学モデル
伝達関数の役割
動的システムの応答
システムの応答特性
2次遅れ系の応答
極と安定性
制御系の構成とその安定性
PID制御フィードバック制御系の定常特性
周波数特性の解析
ボード線図の特性と周波数伝達関数
ナイキスト安定判別法
ループ整形法によるフィードバック制御系の設計
著者等紹介
佐藤和也[サトウカズヤ]
博士(工学)。1996年九州工業大学大学院工学研究科設計生産工学専攻修了。現在、佐賀大学大学院工学系研究科准教授
平元和彦[ヒラモトカズヒコ]
博士(工学)。1994年秋田大学大学院鉱山学研究科生産機械工学専攻修了。現在、新潟大学大学院自然科学研究科准教授
平田研二[ヒラタケンジ]
博士(情報科学)。1999年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科修了。現在、長岡技術科学大学工学部機械系准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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vinlandmbit
53
今では当たり前のように飛んでいるドローンや人工衛星の姿勢制御を学ぶべく、久々に手持ちの制御工学書籍を再読。改めてPID制御やシステム安定性について非常に分かりやすい良書であることを実感しました。改めておすすめの一冊です。2020/09/30
とむ
1
1日1講やって2週間で読了。初心者向けでやさしい解説がなされ、軽い演習問題が各講の最後に付されている。ざっくりいうと、微分方程式とは何か、伝達関数・ラプラス変換、1次・2次遅れ系の応答、システムの安定性、PID制御、フィードバック制御系の定常特性、周波数応答、ボード線図、ナイキストの安定判別法、ループ整形法という流れで、基礎としてはオーソドックスであろう。制御工学は初学だったが、大学初級の数学・物理の知識が少々あれば問題なく、理解しながら楽しく勉強できた。2014/01/15
こずえ
0
制御工学の入門書としてわかりやすいとおもう。 現代制御工学もセットで読むとよい
mayaqf
0
Amazonのレビュー通り、分かりやすい。分かった気になっちゃうw 入門に最適。2017/05/19
NULL
0
院試勉強用に読みました。分かりやすく授業でやったことの良い復習になりましたが、問題演習が簡単なので、院試対策としてはもう少し詰めた問題演習を他書でやる必要があります。2016/08/05