内容説明
驚くべき魂の物理。現代科学は人間の心にどこまで迫れるか。宇宙・量子・人間の心の謎を一挙に解く量子重力理論はいかにして完成するか?EPRパラドックス、ポリオミノ・タイリング、マイクロチューブルなどの興味深い問題を手がかりとして、天才ペンローズの考え方をわかりやすく解説する。
目次
第1部 宇宙と量子と人間の心と(宇宙の未完成交響曲;量子力学の神秘;心の神秘)
第2部 ペンローズと三人の科学者(精神、量子力学、潜在的可能性の実現について;なぜ物理学か?;恥知らずな反論;それでも地球は回る)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokoko
1
著者は今年のノーベル賞受賞者で複数の分野で大きな業績のある天才ということで図書館で予約を入れた。その後ツイッターでトンデモ本だという話を見かけてちょっと迷ったが、たまにはこういうのも面白いと思って読んだ。前半は一般向けの量子力学の説明で、どれくらい理解できたか不明だが面白かった。その後、脳の中で量子力学的作用が起こっているという説が展開されるが、今ならディープラーニングで解決できそうな例が出てたりしてあまり説得力がなく、三人の識者との論争部分はホーキングは分かりやすく説得的だったが他は難しすぎた。2020/10/30
しとらす
1
数学や哲学、物理学などなど様々な話題が入り乱れていて読書がなかなかはかどりませんでした。著者は物理学者として諸問題を語っているつもりなのでしょうが、やはり数学者的な理想化が甚だしくついていけない部分がかなりありました。物理的世界とプラトン的世界と精神的世界の関係性は法則の発見という観点からみると感覚的にまとめられていて感心しました。意識や知能の話題を科学的に語ろうとするならば、メソスコピックスケールの物理学や熱力学的な思考ももっと大事にしてもよいのではないかと思います。2017/01/12
酔花
0
普通2012/01/07
とと
0
前半はわかりきったような量子力学の紹介なんだけど、後半からいきなり意味がわからなくなった。2019/04/14