「ファインマン物理学」を読む―力学と熱力学を中心として

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  • サイズ A5判/ページ数 180p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784061532564
  • NDC分類 421
  • Cコード C3042

出版社内容情報

名著「ファインマン物理学」の中の力学と熱力学に焦点をあて、講義の要点を解説する。「量子力学」「電磁気学」に続く第3弾。完結編読んでおきたい物理の名著
天才は何を知り、何を伝えようとしたのか?

さて、本書は『ファインマン物理学』の全貌を読み解きながら希有の天才物理学者リチャード・ファインマンの「思想」に迫るのが目的だ。量子力学・相対性理論の巻と電磁気学の巻に続いて、本書では、力学・熱力学とその他の話題を扱うことにした。もっとも、その他の話題といっても、実は、「その他」とは言い難い。現代物理学・エンジニアリングの最前線で活発な研究が行なわれている量子コンピュータや、進展著しい宇宙論と密接に関連した一般相対性理論などがファインマン流にどのように料理されるのかをご紹介したいのである。目からウロコが落ちる、という言葉があるが、ファインマン先生の講義の数々は、独創的な科学思想に裏打ちされているために、まさに驚きと感動の連続なのだ。――<まえがきより>

第1章 時間+空間+力=力学
第2章 熱力学の存在意義
第3章 ファインマンの知恵袋――ミセレーニア


竹内 薫[タケウチ カオル]
著・文・その他

目次

第1章 時間+空間+力=力学(力学ことはじめ;エネルギーと腕白デニス;ステヴィヌスの墓銘 ほか)
第2章 熱力学の存在意義(マクロの熱力学はミクロの統計力学に「還元」できるか;指数関数が登場する理由;レーザーの原理 ほか)
第3章 ファインマンの知恵袋―ミセレーニア(磁性;未来からくる波?;レイノルズ数は特撮の原理なり ほか)

著者等紹介

竹内薫[タケウチカオル]
1960年東京生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。マギール大学大学院博士課程修了(専攻は超ひも理論の宇宙論)。理学博士。サイエンスライター。執筆や講義の傍ら、科学誌「Nature」の翻訳などもこなす国際派。その裏の顔はミステリー作家「湯川薫」である
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Lee Dragon

25
ファインマン物理学の参考書。原著自体が秀逸であるが、ファンが感動したポイントを書いてくれていてちょっとした雑談も入ってて面白い。帰国子女ならではの訳直しが良かった。一般相対性理論がやっぱりわかるようで分からない。自然は無駄を嫌う話もなるほどとは思うのだけど具体的にイメージがまだ追いついていない。 2020/03/11

Kent Kaseda

10
電磁気学編と同様に、解説書としてそれほど分かりやすい訳でも無く、かといって読み物として物凄く面白い訳でも無い。本家の『ファインマン物理学』を読んだ方が良い。2017/12/25

NагΑ Насy

5
カルチャーセンターでファインマン物理学の邦訳5冊を読み通すクラスの3巻目。力学と熱学はファインマンも竹内もお好きでないようで、半分以上が断片的なトピックスになっていた。波とピアノとフーリエ級数のトピックスと、一般相対論の解説の二次元(平面、球面、熱板)にすむ三匹の虫が幾何学を勉強する話はおもしろかった。2014/05/31

roughfractus02

4
『ファインマン物理学』の力学では人間を原子にたとえ、時空を物理学的に想定する際に数学の推論が機能する理由を、ある領域の法則を他の領域に適用する場合、抽象性が必要となる点から読者に説明した。一方本書は、ニュートンを中心とした歴史と彼らの思考実験から導出される諸問題から、推論としての数学の抽象性とその有効性を概説する。熱力学に移る後半では、量子コンピュータを発想するファインマンの物理学的な想像力のステップが、レイノルズ数やフーリエ級数の紹介とともに雑録的に配置される。ドィッチュ側の発想と比較してみたい箇所だ。2019/09/25

とりぞう

2
ぼくはちょっとこの人の文体に馴染めない。ファインマンを「ファインマンさん」と表記するのも気持ち悪い。「ファインマン物理学」は純粋に面白い本なので、直接オリジナルを読む方が楽しめると思う。2019/12/09

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