内容説明
本書は、量子力学の初歩的なことを理解するために必要な、最小限度の解析力学をまとめたものである。増補第2版では、第1版の付録にあった“不変性と保存則”を本文に昇格させ、それにいくつかの詳しい解析と例をつけた。
目次
1章 Euler‐LagrangeおよびHamiltonの方程式
2章 Hamiltonの原理(変分原理)
3章 正準形式の理論
4章 正準変換
5章 Poisson括弧
6章 位相空間
7章 Lagrangianの対称性と物理量の定義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yuyushirai
2
見た目の割に不親切なところは散見され行間を埋めるのがきつかったりする。この本を褒めるところはそういった細かいところの配慮がどうこうではなくて解析力学を勉強するための動機や学問としての流れを一目瞭然に見渡せるところだと思う。そういう意味で解析力学をひと通り見た後に知識の体系化を図るのに役立つし、これを読んだ後にはまた解析力学を学びなおすモチベーションも湧いてくる。総合的には良本だったと思う2012/09/14
すん
1
解析力学ではどんなことをするのかが大雑把に分かった。タイトルとは裏腹に量子力学との関連がそこまで詳しく書いてあるわけではないので他書で学習を進める際に傍に置いておくと良いかも知れない。2014/09/18
とみー
1
必要なことがコンパクトにまとまった本。ですがこれ一冊で解析力学を理解するのは自分には無理でした。既修者が基礎を流し読みするには十分かと思います。2012/03/21
ま〇お
1
量子力学に限らず、ラグランジアン、ハミルトニアンやその周辺の機能を簡潔に述べられている。例題も良い。2013/09/24
home alone
0
量子力学に必要な解析力学が書かれている。うすい本だが、必要最低限のことは書かれていると思う。解析力学をもっと知りたい人にはゴールドスタインの古典力学をお勧めする2011/04/12