講談社現代新書<br> 「関係の空気」「場の空気」

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講談社現代新書
「関係の空気」「場の空気」

  • 冷泉 彰彦【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 講談社(2006/06発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061498440
  • NDC分類 801.03
  • Cコード C0295

出版社内容情報

「空気」がすべてを決めていく日本社会とは。なぜ上司と部下は話が通じないのか
キレる若者・息苦しい教室・無意味な会議・くだらない標語・リストラと自殺・女性の雇用と少子化問題・女子アナ人気・小泉劇場……、「なんか変だ」

村上龍氏推薦!!
「日本語は、日本社会を映す鏡であり、駆動させる燃料でもある。NY在住の著者は『空気』というキーワードで『流通する日本語』を正確に検証している」

「空気」がすべてを決めていく……国際関係、少子化、高齢化、若年層の雇用、教育、財政赤字、消費税率、年金……。論点のそれぞれは深刻なのに、激しい対立もなければ現実的な妥協もない、それでいて何となく何かが決まっていく、あるいは先送りされていく、それが日本社会のようだ。そこでは「空気」がすべてを支配しているといってもよいだろう。論理や事実ではなく、「空気」が意思決定の主役になり、またその「空気」が風向きの変化によってよく変わるのだ。(中略)「空気」が支配しているのは、一国レベルの「世論」だけではない。個々の企業における「社内世論」や、学校のクラスにおける「先生ムカツク」とか「○○ちゃんウザい」というようなものも「空気」に他ならず、それぞれの小社会であたかも絶対権力を握っているかのようである。そして、この「空気」に対して、日本人の一人一人は無力である。「何ごともその場の空気によって決まる、というのは良いことではない。だが、その場の空気が濃くなればそれに対抗するのは難しいし何よりも損だろう」そんな感覚が日本の社会の隅々までを満たしている。――<「はじめに」より>

第1章 関係の空気
第2章 日本語の窒息
第3章 場の空気?『「空気」の研究』から三十年
第4章 空気のメカニズムと日本語
第5章 日本語をどう使うか


冷泉 彰彦[レイゼイ アキヒコ]
著・文・その他

内容説明

なぜ上司と部下は話が通じないのか。キレる若者、息苦しい教室、無意味な会議、くだらない標語、リストラと自殺、女性の雇用と少子化問題、女子アナ人気、小泉劇場…、「なんか変だ」。「空気」がすべてを決めていく。

目次

第1章 関係の空気(「関係の空気」が高める日本語の伝達能力;共感性を高める若者言葉 ほか)
第2章 日本語の窒息(空気が欠乏するとき;時代の閉塞感と日本語の窒息 ほか)
第3章 場の空気―『「空気」の研究』から三十年(山本七平の「空気」とは;山本亡き後も猛威を振るう空気 ほか)
第4章 空気のメカニズムと日本語(日本語という空気発生機;「場の空気」という妖怪 ほか)
第5章 日本語をどう使うか(提案その一、ちゃんと語ることで日本語は伝わる;提案その二、失われた対等性を取り戻すために ほか)

著者等紹介

冷泉彰彦[レイゼイアキヒコ]
本名、前田文夫。1959年東京都生まれ。東京大学文学部卒業、コロンビア大学大学院修了(修士、日本語教授法)。福武書店(現・ベネッセ・コーポレーション)、ベルリッツ・インターナショナル社勤務を経て、現在は米国ニュージャージー州立ラトガース大学講師、プリンストン日本語学校高等部主任。1993年より米国在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HIRO1970

93
⭐️⭐️⭐️本年4冊目。冷泉さんの著書は初めてですが、題名が気になり手に取りました。読んで見て、心に響く内容がふんだんにあり、かなり有意義な時間を貰えました。嫁が日本語教師をやっており、私自身も中国やタイ等の外国との付き合いが多い事から著者の見方に頷けたのかと思います。この本は日本語の専門家の著者が、長年の経験から導き出した言語を通じたコミュニケーションの在るべき姿を何とか伝えたいと形にした物です。日本からの距離感が無いとこういう捉え方は出来ないのではないかと思えました。日本語の危なさを体感出来ました。2016/01/14

KAZOO

26
空気の問題を最初に認識したのは山本七平さんの著作を通じてです。ただそれは今となっても通じるものがあるのですが、日本軍の話などかなり古い例での説明でした。この本では最近の事例や日本語の意味するところの観点から、空気を関係と場ということから説明してくれています。非常にわかりやすく、このような論点で説明してくれた本は久しぶりです。2014/05/12

サイバーパンツ

15
著者は空気を対等の会話関係を築き、円滑なコミュニケーションを図るのに必要な「関係の空気」と権力と化して人々を支配し、抵抗できなくする「場の空気」の二つがあるとして、それぞれの例を示しつつ、日本の空気の問題点を突いていく。まぁ、言わんとすることは分かるし、読みやすいんだけど、結局どれも当たり前のことで、わざわざ解説されるようなことではないし、日本に限った話でもない。あと、最後に解決策を提示しているが、ほぼ解決不可能な空気の問題を無理に解決しようとするよりかは、上手い付き合い方を考えた方がいいと思う。2016/05/24

太田青磁

13
省略をすることで「空気を共有している」という親近感のメッセージを送りつつ、暗号解読のカタルシスを瞬間に感じているからである・価値観の多様化する中で、極めて狭い勝ち負けの感覚だけを持ち、怪しげな弁舌でその場の「空気」を権力の側に引き寄せて強引に他人を動かそうとする・「例の件」が何だかわからなかった人間は、わざわざを「暗号化」して話した話者の期待する「話し手と聞き手の間に入る生まれる親近感」から完全に阻害されてしまう・「付帯事項も含めて饒舌にちゃんと語る」ことが実は最も「カッコいい日本語」なのではないだろうか2020/05/01

だいん

11
ですます調の日本語による対等性や適切な距離感が大切であることを理解し、とても共感できた。日本語の窒息については若干?もあった。これを機会にぜひ、自分の言葉を見直し、良いコミュニケーションがとれるように活かしたい。2010/12/18

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