講談社現代新書
経済論戦の読み方

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061497603
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0233

内容説明

明解!大混乱の経済論戦シーンをあざやかに読み解く!辛口ブックレビュー付き。

目次

はじめに エコノミストは役に立たないのか?
第1章 「実践マクロ経済学」のコア(日本経済を読み解く基本的な考え方;「流動性の罠」に陥った日本経済)
第2章 経済論戦の見取り図―構造改革とマクロ経済政策(「構造改革主義」という幻想;「一九四〇年体制テーゼ」の呪縛)
第3章 日本経済の「新しい局面」の見方(「失敗の枠組み」はいまだに健在;経済が回復する場合、失速する場合)
第4章 日本の財政破綻はありうるのか(財政の維持可能性を考える;間違いだらけのハイパーインフレ論)
第5章 ポピュリズムと不幸な構造改革(なぜ民営化が必要なのか;年金制度の本当の問題)

著者等紹介

田中秀臣[タナカヒデトミ]
1961年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程修了。上武大学ビジネス情報学部助教授。共著に、『昭和恐慌の研究』(岩田規久男編、東洋経済新報社、第四七回日経・経済図書文化賞受賞)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

5
エコノミスト界隈の人々を専門的経済学者、政策プロモーター、日常的経済学者に分け、いい加減な言説を振りまいているエコノミストを切って捨てます。2004年に出版された当時は小泉政権の真ん中で、主に経済政策を竹中平蔵がかじ取りをしていました。本書が攻撃する第一の標的は政策プロモーター竹中です。当時声高に叫ばれ、疑問視することは憚られた構造改革の必要性を否定し、漸進的な変化で対応することを説きます。その時の経済状況に応じるのは当然ですが、専門的経済学者たるもの、経済理論を頼みにすべきだという底流があり、この時代か2017/06/21

ビイーン

4
経済について基本的な事から丁寧に説明されている。「インフレ目標を導入するとハイパーインフレーションが起きる」と不安を煽るエコノミスト達の嘘八百が論理的に理解できるようになった。2015/04/25

glaciers courtesy

2
「円安介入というのは、自国の通貨供給を裏付けに持つ無敵の政策」という見解や、「公債利子率が名目利子率よりも低ければ財政は破たんしない」という『ドーマーの公債命題』は特に勉強になった。しかし、それにしてもIS-LM分析を知らない人を対象に書いているという前提のはずなのに、何だよこの生硬な文章は、というのが率直な感想。田中秀臣には早く良い編集者に巡りあって欲しい。2010/02/16

かんちゃん

1
珍しいケースで、ツイッターから知った著者の本です。つくば市立中央図書館のリサイクル資料として、いただきました。 面白い視点でした。2018/03/12

風見じじい

0
バブルが弾けて10年以上たっても、まだ元に戻ると言う淡い期待が残っている頃に書かれた本で、構造改革派とリフレ派の論争があったころの本です。それもリーマンショックで構造改革派は影をひそめてしまいましたが。マクロ経済学の教科書ような本で、需給曲線、IS-LM曲線、フィリップス曲線など久しぶりに接しました。じっくり読んでみました。2015/12/10

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