講談社現代新書
タブーの漢字学

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  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061497511
  • NDC分類 821.2
  • Cコード C0280

内容説明

性の話、トイレの話…はばかりながら読む漢字の文化史。

目次

序章 言い換えられることば
第1章 「性」にまつわる漢字(タブーの漢字を書かない理由;性器を表す漢字)
第2章 「死」をめぐる漢字
第3章 大小便と「月のさわり」(大小便について;月のさわりについて)
第4章 名前に関するタブー

著者等紹介

阿辻哲次[アツジテツジ]
1951年大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。静岡大学助教授等を経て、現在は京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門は中国語学、とりわけ漢字を中心とする文化史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本匠

9
非常にためになった。特に、「避諱(ひき)」という概念をはじめて知った事は大きな収穫だった。 中国では、皇帝やその祖先、自分の父などの実名を書く事は厳重に避けられた。書いてはいけない漢字を避けて使わない方法を「避諱」という。 具体的には、別の漢字に置き換える。若しくは、当該の漢字から一画を書かずに省略する。 例えば唐の太宗は「李世民」であるが、この「世」を「代」に置き換え、「民」を「人」に置き換えて使用していたとの事。知らなかった。2016/09/25

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

8
図書館本であった。割と面白かった。「たん」なんてマンマなのでとかかぁ。表意文字ゆえに、一字で意味が分かるのでかな。まあ親兄弟の名前は分かったかな、本名、あざな、通称など沢山パターンがありますから。2017/06/14

6
名付け本でよく見る阿辻先生の本。冒頭の「ひもじい」の語源から面白い。忌まわしい、タブーとされる事象にも何らかの字を当てなければならない。漢字は表意文字であるからこそタブーにまつわる様々なドラマが生まれるのだなと感服した。字貫事件も面白かった。諱の習慣はなんとなく知っていたが、ここまで徹底されていたとは。2020/10/10

おとしん

2
すごく面白かった‼単なるトリビアになっていないのは豊富な資料と知識の裏付けのためなのだと素人にも伝わってきます。大学の授業では爆発的に面白いのだろうと想像させられ、学生さんに嫉妬しちゃいました。2011/02/22

karatte

2
我が国の女房言葉や中国の避諱はもとより、「性」にまつわる漢字、「死」をめぐる漢字、果ては大小便や「月のさわり」など、一般の学術書には載らないような貴重な情報まで数多く取り上げた良書。2009/05/25

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