講談社現代新書
聖書のヒロインたち

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  • サイズ 新書判/ページ数 210p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061497283
  • NDC分類 193
  • Cコード C0214

内容説明

聖書には女の欲望、嫉妬、煩悩、知恵と愚かさのすべてが凝縮している。神にそむいたエバ、犬に喰われたイゼベルなど13人のヒロインの生き方。

目次

旧約編(エバ―人類史上最高の美女;サラ―ふたつの民族の母;リベカ―家族を崩壊させた偏愛;タマル―罪をも辞さず守った家系;ラハブ―運命を切り開いた売春婦;ルツ―義母にささげた愛と忠誠;ミカル―父と夫に利用されて;イゼベル―犬に喰われた悪女)
新約編(マリヤ―世界史上もっとも愛された女;ヘロデヤ―洗礼者ヨハネを斬首させた妖婦;マグダラのマリヤ―イエス復活の最初の証人;サマリヤの女―罪人を救った「命の水」;ルデヤ―ヨーロッパで最初のキリスト教信者)

著者等紹介

生田哲[イクタサトシ]
1955年北海道生まれ。78年、東京薬科大学卒業。80年渡米。UCLA、UCSDなどの博士研究員を経て86~91年、イリノイ工科大学助教授(化学科)。94年から日本で執筆活動を開始。遺伝子、脳、感染症などの生命科学と聖書が主なテーマ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

52
聖書に登場する代表的な13人の女性たちに焦点を当てています。聖書には女性のありとあらゆる感情が描かれているので、その生き方が非常に興味深かったです。ルツやマリアのように愛情深く優しい女性も魅力的でしたし、タマルやヘロデアのような悪女もまた魅力的です。女性が家畜と同じように扱われていた時代に、人生の岐路を自分で決めた女性たち。激しい気性と企みで人々を恐れさせた女性がいる一方で、父や夫に政争の道具として扱われた女性もいるのですね。不自由な時代にしたたかに、愛情を持って生きた女性たちの姿を見たようでした。2014/12/14

seimiya

2
聖書に登場する女性達は、人生の岐路に立たされた時どのような選択をしたか。エバ、ルツ、マリヤ、サマリヤの女など、紹介されている13人の女性の生き方はどれも興味深い。ルツやマリヤのような従順で優しい女性はもちろん素敵だけれど、イゼベルやヘロデヤのような悪女も魅力的。女性が男性の所有物として抑圧されていた時代に、激しい気性と残虐な企みで人々を恐れさせた女性達。父からも夫からも、政争の道具としてしか扱われず傷つくミカルのような生き方と、どちらが良いのか。極端すぎてちょっと選べない。2013/10/09

MonoCarky

1
聖書を読まない日本人にとって、聖書に現れる女性だけを集めた本書は手に取りやすいと思う。なぜなら実際に俺がその1人だからね。だが読もうか読むまいか考えている人に忠告するとすれば、キリスト教に入教しようとしている人でなく、興味本位や知識・情報として取り入れたいだけの人であれば、おそらく「うさんくさい」と感じるだろうと思う。その原因として、著者は大学の助教授などを経験している学問の人らしいが、いわゆる他の宗教の教徒にもあるような、その宗教を信じて疑わない語り口で断定的に話を進めていくせいであり、あたかも聖書内の2012/11/19

ナコち

1
聖書に描かれる女性たちとは一体どう扱われているのかを知りたくて。新書としてはボリュームは少ないものの個別ごとに要約している点は、普段聖書に馴染みのない自分にも判りやすく理解することが出来た。2011/05/03

ゆきうさぎ

0
聖女マリアだけでなく、嫉妬深い女王、賢い娼婦、小悪魔な嫁など、聖書に登場する個性豊かな女性達の生き様を解説している。聖書は、そのまま読めばヘタすると世界最強の”有害図書”(笑)当然、読んだ者が何を学び自戒するかにかかっているわけだけど。2013/08/25

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