講談社現代新書
道徳を基礎づける―孟子vs.カント、ルソー、ニーチェ

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  • サイズ 新書判/ページ数 306p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061496149
  • NDC分類 150
  • Cコード C0210

内容説明

井戸に落ちそうになった子供を助けようとするのはなぜか―。誰にでもある経験を起点に、カント、ルソーや孟子を比較検証。洋の東西を軽々と超える、現代フランス哲学の俊秀の快著。

目次

1 憐れみをめぐる問題
2 性と生について
3 他者への責任
4 意志と自由
5 幸福と道徳の関係

著者等紹介

ジュリアン,フランソワ[ジュリアン,フランソワ][Jullien,Francois]
1951年生まれ。フランスの高等師範学校で古典学を学び、ギリシア哲学研究の後、中国思想にとりくむ。パリ第八大学教授、国際哲学コレージュ議長を経て、現在、パリ第七大学教授

中島隆博[ナカジマタカヒロ]
東京大学教養学部助教授

志野好伸[シノヨシノブ]
東京大学文学部助手
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジェンダー

37
1回読んだだけではこの本の内容を理解するのは難しいと思う。孟子やカント、ルソー、二ーチェのそれぞれの考え方を比較しながら書かれているけれどみんなが平和にしかも平等に生きるのは難しいと思う。人間には感情があるし、良い人もいれば悪い人もいる。光と影じゃないけれどそういったように常に両方あるし、何を思って正解なのかという答えがそれぞれ出ていないように思う。憐れみや自由、選択といろんな言葉が出てきたけれど縛り付け過ぎても行けないしある程度制約がないと行けないという意味では法律は必要だと思う。2014/09/09

スミレ雲

2
【図書館本】一言、難しくて、わからなかった。西洋哲学としてのカント、ルソー、ニーチェ、東洋哲学の孟子を比較的にとらえ、道徳を基礎づけるという話。感じたことは、[natural]vs[positive]というもの。また、二元論vs一元論というもの。2017/10/07

ささみ

1
道徳の世界基準みたいなこと求めているので言葉にパンチが欠ける。2018/05/14

くろだ(仮)

1
道徳の原則は「他人の権利を犯すことなく、自分のできる範囲で人を助けよう」だが、 ほとんどの人が肯定する原則が何によって成り立っているのかが分からない。 (社会をうまく回すため、自分の感情/理性のため、宗教による神の命令 etc ) 東洋哲学と西洋哲学を対話(比較)して道徳が何によって成り立っているのかを解きほぐす話。ホッブスの考えをもう少し知りたくなった。2017/10/26

1
神の命令や社会的有用性によってではなく、何によって道徳が正当化されるのか。本書では主に孟子の語る憐れみの感情に着目して論考が行われている。人は今にも井戸に落ちようとしている子供を目の当たりにすれば、誰もが助けようと手を差し伸べる。どれほど人工知能が発達しても、憐れみの感情を持つことはないだろう。ここにこそ、人間とは何かを考える鍵があるように思う。2017/08/05

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