内容説明
心とは何だろうか。最新の科学が示すように脳の興奮にすぎないのか。では無意識や直観はどうなる?緻密に展開する新しい「心の哲学」の世界。
目次
はじめに 心と脳をめぐる問題
第1章 古典的計算主義
第2章 コネクショニズム
第3章 直観のメカニズム―意識と無意識
第4章 フレーム問題―知識の組織化
第5章 心のありか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だいご
5
心のモデルには古典的計算主義とコネクショニズムという二つの捉え方がある。コネクショニズムについてはAIの学習過程のようなものである。AIの学習の仕組みなどが所々に出てきたけど、それを知ることは人間の学習過程を知ることにつながると感じる。また意識と無意識などの思考は古典的計算主義かコネクショニズムかで一概に確定できず、どちらも併用されているとのことだった。普段何気なくやっている思考や、むしろ考えずにやっている思考などを理解することがいかに難しいことか。人間の脳のすごさを感じる。2019/12/03
Hepatica nobilis
4
こころの哲学というサブジャンルの論点を堅実に述べていて良い新書だと思う。2016/08/28
まーれ
0
認知哲学の本。哲学というものは今まで勉強したことがなかったのですが、すんなり読めました。思考と発話・内言語の話が面白かったです。もっと深く知りたいので関連書を探してみます。2013/03/15
ヒルデ
0
要再読2012/10/03
オフィス派の宇宙図
0
タイトルの意味は「脳は通常の意味(構文的に)では考えていない!」ということ。脳が提供するのは出入力で重みがつけられるコネクショリズムだけ、構文的思考は環境の産物2012/08/29