内容説明
立場・利害の異なる者同士が、要求と譲歩を重ねながら、たがいに納得できる共通の着地点を探るプロセスが交渉。そのメカニズムとマネジメント方法を明らかにして、成功のために必要な具体策を提示。
目次
第1章 交渉の時代(「交渉学」が必要とされる時が来た;オレンジをめぐる交渉理論 ほか)
第2章 交渉のプロセスとメカニズム(交渉の構造;交渉のクリティカル・パス ほか)
第3章 交渉のマネージメント(交渉の責任者;交渉は総力戦で ほか)
第4章 交渉と説得(理性軸と非理性軸の交渉;交渉のツール ほか)
第5章 交渉学への期待
著者等紹介
中嶋洋介[ナカシマヨウスケ]
1947年生まれ。関西学院大学法学部卒業。神戸製鋼所入社、カタール、ロサンゼルス事務所、クリーン・ジャパン・センターなどを経て、現在鉄筋継手を扱う日本圧接協会事務局長。ISO/TC199(機械安全)国内審議委員会委員。日本機械工業連合会、産業安全技術協会の機械安全関係の委員会委員も務める
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感想・レビュー
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やまぐてぃ
1
よくあるハウツー本ではなく「交渉学」という学問的見地から交渉とはどんなものかについて解説した本。けっこうタメになった。実際問題僕にこうした芸当ができるかどうかは別として、交渉の場でこの本に書いてあることが実行できれば交渉はうまくいくと思う。2012/02/23
ブルーマリン
0
交渉理論について、基礎的なことを述べている。 交渉にとって何より大切なのは、双方が結果について、積極的であれ消極的であれ、満足しなければならない点にある。Win Win。2023/05/08
キョロ
0
交渉の種類や手法を体系的に分かりやすく教えてくれている。 本書を読んで感じたことは、交渉に必要なのは、ゴールを見据えてのプロセスの組み立てと準備、そして交渉に臨む覚悟と諦めない遂行力であるということ。 「交渉は勝ち負けではない」という筆者の言葉が響いた。喧嘩や戦争ではなく、お互いがwin-winになれるよう話し合うことが交渉のベース。勉強になった。2019/04/24