内容説明
東京、大阪、神戸、広島―都市の伝説を掘り起こし、日本近代を捉え直す新しい試み。
目次
第1部 場所の依り所(議事堂の祖霊はねむる―伊藤博文の神戸;聖地創造―丹下健三の広島;本四架橋のたもとには―耕三寺耕三の生口島;故郷との距離―渋沢栄一の王子 ほか)
第2部 日本の“地霊”を見に行く(三菱・岩崎家の土地―岩崎弥太郎の湯島切通し;三菱・岩崎家の土地―岩崎小弥太の鳥居坂;地方の鹿鳴館;川の運命―谷崎潤一郎の神戸 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タク
7
買ってから10年くらい放置してたのでそろそろ処理をw。地霊つっても女神転生的な意味じゃなく、近代の建築物からその土地の歴史や文化を紐解く・・・んだけど、図版が少なすぎてわかりづらい。初めは建物や場所名が出る度にググってたけど途中からめんどくさくなって止めた。これGoogleさんがない時期だとまともに読めなかったかも。ただ途中のコラムはどれも面白いですよ。2011/07/28
ミツ
4
“地霊(ゲニウス・ロキ)”なる概念について論じた体系書を期待していたのだが、どうやら当てが外れたようだ。 国会議事堂と霊廟の共通性だの原爆ドームと厳島神社の関連性など具体的な事例に即して瑣末な蘊蓄が滔々と述べられる。 だが実際にその建築物を見たことがなく、場所に訪れたことのない身としては論理にあまり説得力が感じられず極めて漠然とした印象を受けた。 均質空間としての土地ではなく固有の歴史を持った場所としての土地理解に基づく建築学というスタンスは理解できるのだが……。2010/02/28
Hiroki Nishizumi
3
興味深い内容だったけど、表題はちょっと合ってないね2022/12/01
takao
2
ふむ2023/12/08
だみのちゃん
1
タイトルがちょっと違うかな…。地霊という表現、建築物が切り口である点など、読み始めるとタイトルと中身の違いに戸惑いました。空間と場所についての考え方には共感しますし、面白い切り口ですので、この乖離はちょっともったいない感じがします。タモリクラブで取り上げると盛り上がりそうです。2014/09/14