講談社現代新書<br> 妖精学入門

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講談社現代新書
妖精学入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061494190
  • NDC分類 388.33
  • Cコード C0239

内容説明

ケルトの小さな神々からシェイクスピア、ピーターパンまで、妖精の誕生・分類・系譜を網羅。多彩なカラー図版も楽しめる、はじめての妖精百科。

目次

1章 妖精はどこから生まれたのか(妖精の六つの淵源;妖精とケルト;妖精と風土 ほか)
2章 妖精のエンサイクロペディア(妖精の分類;妖精の語源と別称;妖精の種類「小辞典」 ほか)
3章 創造された多彩な妖精像(語られた妖精;書かれた妖精;描かれた妖精 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

32
妖精についての概要と妖精辞典的なものもある。入門と書きながら手当たり次第に書いたような印象もあるが、妖精をまとめた本自体珍しいので面白かった。妖精にはいろいろな来歴の者たちがいるが『トゥアハ・デ・ダナーン』のように元は神族だったが、ミレー族に敗れ、崇められることもなくなり力を失い、身体は小さくなり妖精へと変わっていくというのが考え方的に一番面白いと思った。妖精たちは人知れずいたずらしたり、お手伝いをする一方で絵画や演劇では主役やトリックスターとして作品を面白くさせるなど活動の幅はとても広い。2023/02/14

寝落ち6段

16
ブリテンを中心に広がる妖精という伝説。美しい森、香しい花、清い川、聳立する岩石など、その悠然たる偉大な自然。時には地が震え、稲光が走り、風が暴れる、畏怖すべき自然。ケルト人は畏敬と畏怖に「妖精」という姿を与えた。人は妖精に役割を見出し、物語で肉付けした。そのうち語らう伝承が文章になったり、像になったり、絵になったりした。今では、漫画やゲームに引っ張りだこ。そうやって私たちが享受できるのも、古代人たちが幻想的な世界を想像したからこそである。IT化の現在でも通用する幻想世界の役割はまだまだ大きい。2022/12/11

ハルバル

9
「妖精学」とあるだけに入門編とはいえ妖精についての小辞典のような趣。小さくて可愛らしい、というのは妖精の一面にすぎず、ヨーロッパ、特に妖精が近しい存在であったイギリスやアイルランドでは、下手に近寄ると人間に害を及ぼす恐ろしい存在でもある。例えばアーサー・マッケンの書く淫靡で残酷な魔術を使うものたちのような。そこには先史時代の古い神々、自然崇拝、ケルトの宗教観など、キリスト教でも抑圧しきれなかった存在の噴出なのでした。日本でいう妖怪と比較してみても面白いかもしれません。2018/12/12

遊未

5
あまりにも取り扱っている内容が多すぎるように思いました。1冊で網羅してありますが、とてもとても無理では…基本は民俗学になるのでしょうか?それだけならそれでわかりやすかったのかもしれません。次はテーマ別の本を捜してみます。2017/04/17

碧月

5
文字通り『妖精学入門』という感じで、妖精に関する知識がまとめられている。絵も多くて、読みやすい。昔話や外国の小説などでなんとなく知っていたエピソードが、出てきて、こういうことだったのか!と発見もあり。昔読んだ『幽霊の恋人達』という小説は、伝承のアレンジの要素があったのだけど、その元ネタがわかって良かった。カリアッハ・ヴェーラという響きが好き。2013/04/22

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