講談社現代新書<br> カンブリア紀の怪物たち―進化はなぜ大爆発したか シリーズ「生命の歴史」〈1〉

講談社現代新書
カンブリア紀の怪物たち―進化はなぜ大爆発したか シリーズ「生命の歴史」〈1〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 301p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061493438
  • NDC分類 457.332
  • Cコード C0245

目次

序 「生命の歴史」の五大事件
第1章 カンブリア紀への招待
第2章 バージェス頁岩の発見
第3章 タイムマシーンに乗って
第4章 新たなバージェス頁岩の探求
第5章 バージェス頁岩の重要性
第6章 門の起源
第7章 別の世界

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨクト

24
まだまだ未知の部分が多く残るカンブリア紀の生物多様性の大爆発。各地に少なからず当時の地層が発見され、多くの化石も発見されているが、その生態系は未知数である。定番の三葉虫・アノマロカリス。アノマロカリスの大きさは当時では怪物だったろう。奇妙なハルキゲニアやオパビニアは怪物ではなくて化物ですね。2014/03/14

赤い熊熊

13
バージェス頁岩の化石動物たちがどんな生活をしていたか、様々なデザインの身体をもったそれらが前の時代に生きたどんな動物から進化したのか、互いの類縁関係はどうなっているのか、それらから現生の動物がどう生まれてきたのかを、テンポ良く説明されています。最後の章でちょっとばかり、グールドの本を批判。2015/10/28

びっぐすとん

12
108円本。恐竜は興味ないがカンブリア紀とかオルドビス紀の生物は面白い。翻訳が読み辛い部分もあるが「カンブリアの大爆発」にまつわる部分が面白かった。エディアカラ紀からの生物の交代にはどんな理由があったのか?カンブリア紀に超大陸が分裂したことや捕食動物が現れたことが大転換だったのか?など興味は尽きない。専門用語が多く理解の及ばないところもあったが、見た目は全然似ても似つかないカンブリア紀の生物だが、現在に至るまで全ての動物が体の基本デザインを司る遺伝プログラムの一部を共有している可能性があると知り驚いた。2018/11/19

nosime_tombo

5
第一章から第三章までは教育ドキュメンタリ風の解説で難なく楽しめた。第四章以降は「カンブリア紀の大爆発」を問題として論じる。門の起源や進化のメカニズムについて、地質学、分子生物学、解剖学的な観点から掘り下げており、初めて触れる内容が多く、難しく感じた。初版は1997年で、情報としては古いかもしれないが、この分野の研究者が問題とするテーマをなんとなく知れたと思う。五億年前の世界に思いを馳せることは良い気晴らしになった。古本屋でなんとなく惹かれて購入したが、これは当たりだ。2021/07/06

misui

5
グールドなど従来の「大爆発」説を批判的に論じて堅実な内容。素人としては捕食の始まりや脊索の発生に触れられているのが興味深かった。タイムスケールがとにかく大きく現在とは全く違う世界の姿が垣間見られて、自分の狭い枠に拘泥するのが馬鹿らしくなるという効能も。2021/04/18

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