内容説明
その目に映るものは何。なぜ知識もなく複雑な文化世界に入れる。物理を理解し、言語以前の思考ができる、謎と魅力にみちた、人間の「原型」に迫る。
目次
第1部 生きる力の始まり(赤ん坊のもつ力;人間の顔が現れる;物の世界が成立する)
第2部 世界が広がりはじめる(基本感情の誕生;「親しさ」から何が生まれるか;移動すれば世界が変わる;指さしという不思議な行為;情報としての表情)
第3部 目の前の世界を越えて(言語以前の思考;新鮮な世界への歓び)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
40
発達心理学の本として興味深かった。実験結果や文献に丁寧にあたっている印象を受けた。言語習得の過程以前の反応なので、以後についても勉強してみたい。2015/06/24
hikarunoir
2
アプリオリなものを究明したければ、カントも赤ん坊を研究すべきだったし、赤ん坊を見ていて飽きない理由が可愛さだけにあるんじゃないことも良く分かる。2012/02/17
じゃがたろう
1
少し古めの書籍だが、そこは普遍的であろう。文字量も多く、情報整理のために、再読の必要がある。身近に乳幼児がいる環境であれば、理解が深まりそうな気がする。2017/09/21
湯一郎(ゆいちろ)
1
読んだというか、パラパラと眺めた。乳児に対して色んな刺激を与えてその反応を見る実験結果がたくさん載ってるけどどうも飽きてしまい全部は追い切れなかった。赤ん坊が、普通に考えるより遥かにたくさんのことを認識してるらしいってのはすごいし、よくこんな実験方法考えつくなってのも面白い。研究職ってのもなかなかにクリエイティブな商売だと思う。2014/03/28