講談社現代新書<br> 都市のコスモロジー―日・米・欧都市比較

講談社現代新書
都市のコスモロジー―日・米・欧都市比較

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061491786
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C0225

内容説明

シカゴの摩天楼と伊勢神宮。平安京と田園都市…。都市に隠されたモチーフを縦横に比較し、喪われた「都市の意味」=「都市性」の回復を問う。

目次

序 「神田川する」風景―都市性というもの
1 ユリアヌスの浴場と伊勢神宮―空間のなかの形と時間のなかの形
2 東山とウルビノの城壁―内と外の弁証法
3 宮とポメリウム―都市の創設
4 ナイアガラ瀑布と飯田橋の滝―場所と空間
結び 場所性、都市性、風土性―地球のパラダイム

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

12
日仏会館でフランス語を教えていた、地理学者による本のようだ。日本人向けに書かれ(フランス語で)たため、この日本語版が原典ということのよう。90年ごろに流行った、日本=ポストモダン的な文明比較論っぽい今や昔な箇所もありつつも、都市と郊外を巡る議論には見るべきものがある。都市に関して、日本vs欧米ではなく、日米vs欧(大陸)。欧州で都市に住むことは特権であり、自然は野蛮だった。アメリカでは『森の生活』のソローらの影響で(ロマン主義、ピトレスクの美学も)価値観が転倒され、郊外の田園都市で住むことが理想とされる。2020/05/01

takao

1
ふむ2022/05/10

kukikeikou

0
社会思想としての田園都市の形骸化/ユークリッド幾何学の空間としてのタブラ・ラサ/アメリカ(開拓地)に於けるグリッドパターン/モダニズムの時代の始まりに特殊相対性理論によってすでに均質空間は相対化されていた(!/地球のパラダイム2014/03/01

おたく

0
「都市性という概念は風土性から生まれたものだが、その風土性の観点の中心的なテーゼは次のようなものになる。すなわちさまざまな表象の世界と、それら表象の指向対象である事物の世界の間に、わたしたちの感覚という媒介的な段階を経由してコミュニケーションが成立しないかぎり、意味は存在しないということである」(p.224)2012/08/02

こたこた

0
哲学のようだった。「神田川する」は結局どういう意味だったのか。2019/02/09

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