内容説明
日本人が書く英文リポートやエッセイは、なぜ欧米人に理解されにくいのか。日本語と英語の言語感覚や発想の差異、ロジックやレトリックの相違などを通して正確でわかりやすい英語文章の書き方を伝授する。
目次
1 日本人の言語感覚
2 欧米人の言語感覚
3 日本語のロジック・英語のロジック
4 論理的構成へのアプローチ
5 アイディアをどう発展させるか
6 ロジカルな英語ペーパーを書く
7 英語ペーパーQ&A
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なーちゃま
2
日英の『エッセイ』の捉え方を言語的背景(日本が共感型の『雲』の文章に比べ、英語は説得型の論理的文章である)から説明したあと、アイディア出し→アイディアの階層分け→パラグラフ構成の仕方→センテンス構成の仕方→パンクチュエーションの流れで解説。具体例のエッセイと、一つ一つのセンテンスがどう機能しているかの解説が分かりやすかった。英語小論文を初めて挑戦する人におすすめ。20年前の本だが、エッセイの書き方に新旧は関係ない。2020/08/12
tonbei
1
「p123 日本語エッセイが自然の調和を重んじるとするならば、英語エッセイもまた、調和を重んじるのである。 ただそれは、自然のそれではなく、論理による調和なのである。」小学生のときに国語学習で受けた作文教育は、ほとんど何かの感想文であった記憶がある。読書感想文だけではなく、たとえば遠足に行けば、その感想とか。そして、そこで言われたことは 「思いついたことを自由に書きなさい。」。驚いたことに、いまだにこのやり方が続いているらしい。(笑) その延長線上に「自然の調和を重んじる日本語エッセイ」があるのか。2018/10/27
8483104
0
#fb 内容の殆どは大学時代に学んだことだった。後は実践出来るかの問題。パラグラフ間のリンク(結びつき)という概念は知らなかったので、マスターしたい。2015/04/29
くま
0
「日本人の書く文章はつかみどころのない雲」2013/11/27
no_hi
0
英語の文章が、欧米の教養がある人々(とれに準ずる人々)にすんなり受け入れられるには、英語の文法以前に、アリストテレス以来続く西洋の論理構造に則っとるのが大事だという話。2013/10/15