出版社内容情報
【内容紹介】
インディアン居留地の小さな家から新天地をさがしに出たローラ一家は、長い旅のすえにミネソタ州のプラム川のほとりにおちつきます。広大で肥えた大地を前に小麦の収穫に目をかがやかす父さん、学校へ通いはじめたローラとメアリー……。順調にすべりだした生活は、ある日とつぜんいなごの大群におそわれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miho
11
一家はミネソタ州にやってきた。一巻目の丸太小屋から考えると家が洗練されていくなぁ、としみじみ思う。ご近所さんはノルウェー人。ヨーロッパ系移民から見た19世紀の西部開拓。おもしろい。クリスマスの光景はどのシリーズも楽しい。物はなくても豊かな時代にあこがれる。このシリーズ毎回あとがきが楽しみ。2021/11/23
ソルティ
6
大草原の小さな家シリーズ3。シリーズ読んだのはここまででした。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
4
この巻の一番のエピソードは、蝗の大群の襲来ですね。描写が生々しく本当にぞっとします。そして、もう少しで小麦の収穫という時期に蝗害で作物の全滅、父さんの落胆は如何許かと察せられますが、家族のために数百キロ歩いて出稼ぎに。ここら辺は父さん母さんの胸中を思うと涙がでます。ドラマでは蝗害ではなくて、嵐で作物が全滅しますよね。やはり蝗害は当時の撮影技術では無理だったんでしょうか?クリスマスのシーンはどのエピソードも心温まりますね。クリスマスツリーとその時のローラの気持ちの描写が凄く微笑ましくて好きです。2016/11/26
とりみ
2
いなごの大群や大草原の家事や家事 いろんな大変ことを乗り越えていく逞しさ 感動します。 ネリーの意地悪さには 少し腹がたちましたが ローラのほうが 上手。 天井からピートの足がニュッとあらわれたときは 母さんの気持ちも考えずに 笑ってしまいました。 プラムを摘んだり 干すところや 藁塚で遊ぶところ とっても好きで何回も 読みました。2019/07/20
kagetrasama-aoi(葵・橘)
2
前作の終りでオクラホマ州を後にし、辿り着いたのは、ミネソタ州のプラム川の土手。大きな森のあったウィスコンシン州の隣まで戻る旅をしています。ローラの体験に基いての創作の小説ですから、この移住の無計画っぽく感じられる部分が少し謎です。アメリカ人には当時の状況の知識で納得できるんでしょうか?大人になって読み返してちょっと疑問を感じました。少し成長したローラとメアリーの様子は微笑ましいし(留守番の薪運びとか)、蝗の襲来の描写は背筋が寒くなるほどリアル!そして敵役ネリー・オルソンが登場。面白いエピソード満載でした。2015/07/16