講談社現代新書<br> 性格分析

講談社現代新書
性格分析

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061457041
  • NDC分類 141.93

出版社内容情報

【内容紹介】
神経質な人は、きちょうめんで思慮深いが、小心で苦労性、くよくよ考えこみがちである。いわゆる外向的な人は、明朗活発で行動力にあふれているが、短慮軽率とも評される。性格は一面的にとらえることはできない。態度や行動からレッテルをはるだけでなくその人らしさを形づくっている、内なる心のはたらきを把握しなければならない。自己愛傾向、強迫傾向、自閉傾向、パラノイド傾向など、他者理解と自己分析の手がかりを、臨床例をもとに幼児体験、母子関係の深層まで踏みこんで解き明かし、自分への違和感や悩み、挫折こそが自己理解と内面の成長をうながし、信頼と愛の人間関係をもたらす契機であると説く。

心のバランス――挫折や失敗や症状や問題行動というものが、人間の内的成長の節目、節目に現われてくることから、こうした事柄は、人間がその人本来のあり方からはずれた内的な状態、いってみれば「自己疎外」の状態から真の自己を回復しようとする無意識の作用ですらないかと思われてくる。人間の心は深いところでも、バランスや調和を保とうとする機能をもっているのではなかろうか。であるから、とんでもないことをしでかしたり、症状や問題行動などでみずから悩まねばならなくなった人は、性格傾向も含め、今までの自分自身のあり方を深く検討し、自分に何が必要か、分析してみることが大切であろう。――本書より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

40
症例がとても具体的。また、精神分析医学の入門的な知識も得られる。古い本ではあるけれど、読めてよかった。2015/06/10

またの名

9
世界を複雑なままに捉えたいラカンが「性格などというものを遥かに超えた、行動の中、大他者や他者達との関係の中に常に同じであるのが見出される運動、他者から大他者への、たえず再発見され強迫行動の分節化を形成する大他者への移行の一様態を描き出す人格」をここまで奇天烈な表現で重視し意地になって拒むように、インテリよりも大衆ウケし易い性格分析。本書にラカンみたいな晦渋志向は全くなく、理論的には基本中の基本フロイトに加えユングやライヒを多く参照するけど諸派を取り入れる折衷主義で臨床例を豊富に説明。必読という程でもない。2017/09/14

さんそまくら

0
様々な性格のなりたちが面白かった。各性格の問題部分の解決方法を書いてくれるとなおよかった。実際の患者の話を交えていたのでかなり解りやすくなっていた。2010/06/17

生駒

0
なにかと几帳面な完璧主義者は非常に強い攻撃性を持っているという。某漫画のキャラクターを思い出した次第。2010/03/05

月と星

0
★意外と難しくて、つまらなかったです。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/563067
  • ご注意事項

最近チェックした商品