講談社現代新書<br> 生命あるすべてのものに

講談社現代新書
生命あるすべてのものに

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061456679
  • NDC分類 194
  • Cコード C0216

出版社内容情報

【内容紹介】
永遠に伝えたいマザー・テレサ。心にひびく愛のことば。
マザー・テレサは語りかける。力強くシンプルな言葉で、微笑みを絶やすことなく。一片のパンも、ひとかけらの愛もなく、飢え、死んでゆく人びと。生まれる前に愛をはぎとられ、死んでゆく多くの胎児たち。マザーは、この世界にみちみちている貧しさと心の飢えに、身を挺して愛を注ぎこむ、現代の聖母マリアである。自身の祈りの言葉を織りまぜつつ、母と子、学生を中心に、全世代の人びとに生命の尊さを訴えた来日講演録。英文原文付載、10ポ活字使用。

傷つくまで愛せよ――私たちは傷つくまで愛さねばなりません。
あるヒンズー教徒の4歳の子どもが、マザー・テレサは自分の子どもたちに与える砂糖を切らしていることを聞きました。カルカッタで一時砂糖がなくて困ったことがあったのです。その子どもは、これを聞くと両親に話しました。「3日間、お砂糖を食べないよ。ぼくのお砂糖をマザー・テレサにあげるの。」この幼い子どもは大きな愛で愛したのです。なぜなら傷つくまで愛したからです。そして、この子は私にどのように愛するかも教えてくれました。いくら与えたかではなく、与えることにどれだけの愛を注いだか、であると。――本文より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yori

3
★★★★☆ 一つ恐ろしい事に気付いてしまった。いつの間にか自分も堕胎が場合によっては仕方が無いのかな、と思ってた事だ。マザーは堕胎を徹底的に何度も繰り返して否定する。絶対やめてください。その子を産んで、私に下さい、と。養子縁組をするからと。そうか、と思った。もし事情があってどうしても自分達では育てられないとしても、堕ろさずに産み、子供が欲しい人に養子縁組出来るシステムがあれば良いのか。その事を恥じたりする必要が無いまでに当たり前のシステムとする。だって子供を殺してしまうよりはずっといいハズ2012/08/19

壱萬弐仟縁

2
「堕胎は殺人です」(11ページ)。実に重いことば。すべての女性にとっても男性にとっても、安易に赤ちゃんポストに預けないように、とも思う思想である。「私たちには殺す権利がありません」(40ページ)。しかし、現代日本の犯罪者たちは、逆のことを言う。「愛は家庭で始まります」(64ページ)とは、虐待する親に効く薬か。独身は貞潔なので結構ならば(115ページ)、生きる勇気も湧いてくる。「ほんとうの勉強の目的というのは、私たちが国や神に奉仕するために、より大きな能力を持ったよりよき人間になること」(163ページ)。2012/10/20

kubottar

2
感動しました。ここまで偉人だとは知らなかった

inami

1
けっして忘れることのできない小さな六歳の子ども話です。道ばたで拾いあげたのですが、その子の顔を見ただけで、おなかがすいた、おなかがすいて死にそうだということがわかるんです。そこでパンをあげたところ、そのこどもは少しずつ、少しずつ、ほんとうにひとちぎりずつ食べていくんです。それで「おなかがすいているんでしょう。お食べなさい。」と申したら、こどもは「このパンを食べおえたら、またおなかがすくのがこわいからなの。」と・・2017/01/01

犬鍋猫次郎

1
殺人かなるほど(´・_・`)2014/09/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/105806
  • ご注意事項