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星海社FICTIONS
ランボー怒りの改新

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784061399464
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

森見登美彦、激怒――? 古都・奈良より、超弩級の才能が衝撃デビュー! 表題作ほか3編を収めた奇跡の童貞作品集!解説:仁木英之森見登美彦氏、激怒――?!
  私の奈良を返してください!
  さすがにこれはいかがなものか!

ある夏、ひとりの青年が斑鳩の里にフラリと現れた。
泥沼のベトナム戦争を強引に継続する蘇我氏に対し、あの男(傍点振る)が怒りの鉄槌を下す。律令国家日本の誕生を大胆に再解釈する表題作「ランボー怒りの改新」。
おバカな中学生男子三人組と、ミステリアスな同級生・佐伯さん。誰にでも訪れる新緑の季節、その一コマを鮮やかに切り取った「佐伯さんと男子たち1993」。
生駒山中に山荘を構える、仙人のごとき謎の老人。彼の元を訪れた乙女の語る、奇想天外な奈良風『千一夜物語』の行き着く先は……?(「ナラビアン・ナイト」)
そして、作家を目指す浪人生・前野弘道と、彼のもとに舞い降りた小説の女神・佐伯さんを巡る追想記「満月と近鉄」。
いずれも古都・奈良を舞台とする、驚天動地の傑作四編を収録。異形の新人・前野ひろみち、ここに衝撃デビュー! 
解説:仁木英之

前野 ひろみち[マエノ ヒロミチ]
著・文・その他

KAKUTO[カクト]
著・文・その他

内容説明

ある夏、ひとりの青年が斑鳩の里にフラリと現れた。泥沼のベトナム戦争を強引に継続する蘇我氏に対し、あの男が怒りの鉄槌を下す。律令国家日本の誕生を大胆に再解釈する表題作「ランボー怒りの改新」。おバカな中学生男子3人組と、ミステリアスな同級生・佐伯さん。誰にでも訪れる新緑の季節、そのひとコマを鮮やかに切り取った「佐伯さんと男子たち1993」。生駒山中に山荘を構える、仙人のごとき謎の老人。彼の元を訪れた乙女が語る、奇想天外な奈良風『千一夜物語』の行き着く先は…?(「ナラビアン・ナイト」)。そして、作家を目指す浪人生・前野弘道と、彼のもとに舞い降りた小説の女神・佐伯さんを巡る追想記「満月と近鉄」。いずれも古都・奈良を舞台とする、驚天動地の傑作4編を収録。異形の新人・前野ひろみち、ここに衝撃デビュー!

著者等紹介

前野ひろみち[マエノヒロミチ]
自営業。奈良県生まれ。高校卒業後、作家を志すも挫折し、大学卒業後家業の畳店を継ぐ。2011年より同人誌『NR』に3本の短編を発表する。『ランボー怒りの改新』で念願の商業デビューを果たした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

94
訳あって手に取ったキーワードは“奈良”♬モ〇ミーさんをほとんど読んでないので、どれほど似てるかは分からないけれど…短篇4つ軽快に味わえて面白かった!中学生や浪人生の多感でアホで熱くて淡い何気ない思い出話を微笑ましく読ませる。そこに共通して登場の恋焦がれる佐伯さんの神々しき存在が上手い!その一方で、「ランボー怒りの改新」のタイトルのままにベトナム戦争と大化の改新の融合なんてぶっ飛んだ設定で一気に読ませる表題作のインパクトがスゴ過ぎる!いろいろ日本史や現代史を思い起こさせ、誰もが知る偉人へと導く手腕はお見事!2023/11/09

♪みどりpiyopiyo♪

94
可愛らしいお話をゆるゆると読み始めたら、あら、短編集だったのね♪ ■どれも安心して楽しめました。軽い洒落っ気と少しの神秘、何もかもが奈良の魔力に包まれて奇想にも妙な納得感がありました。佐伯さんが魅力的。■本編の味わいを深め虚実の彼方に放り出す解説。「あの作家なのか?夜は短いのか?」と思うにはちょっと勢いが弱い様な。ひょっとしたら全て 解説の仁木氏の手になるのか? あるいは夜が短いのは長脛君で、作者が作家になることに限界を感じて他の道を選んだ、という作中の弁が本命なのか?(初出 2012〜2016年)(→続2017/09/28

スパシーバ@日日是決戦

88
A (2016年) 各短編の評価は以下の通り。「◎ ランボー怒りの改新/ナラビアン・ナイト/近鉄と満月」「〇 佐伯さんと男子たち1993」。著者の正体を巡り、社内の読み友仲間で4つの見解に分かれたいわく付きの書(1.新人 2.M見登美彦 3.M城目学 4.2人乃至3人のアンソロジー)。ブリーフの柄は水玉なのか? 夜は短いのか? 鹿は喋るのか?など興味は尽きない(小生は2番と予想)。大変オモチロく、ミステリアスな××女史の魅力にもメロメロ。昨年読んでいたら間違いなくNo.1に推していたであろう!2017/01/11

みかん🍊

86
奈良を舞台にあほな純情中学生男子は鹿煎餅を持ち歩く美少女に恋をし、大化の改新にダンボーがランチャーをぶっ放し、アラビアンナイトには魔術で動物に変身させられ、作家を目指し生駒山に籠もって小説を書く浪人生と現実か夢か小説かの4編の短編集。夜が短い彼の方疑惑はあのエロいシーンは毛玉の方には書けないであろうから却下だが、もしや長脛くんは?「近鉄に乗ればどこへでも行ける。伊勢でも京都でも、満月でも」キーワード謎の美女佐伯さんで繋がっている。奈良を知る人には特に楽しめるランボーと大化の改新に詳しいともっと楽しめる。2016/09/15

テクパパザンビア

64
面白かった。佐伯さんと男子達1993の『ごめん無理やわ』は経験済。京都>奈良、鹿せんべい、近鉄のローカル感に共感。中大兄皇子にランボー、スタローンが頭をよぎり奇想天外な展開に満足、次作も楽しみ。2017/02/01

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