感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
28
栗本センセと同姓同名の「ぼく」が活躍するシリーズ。学生バンド仲間3人がバイト先であるテレビ局で遭遇した女子高生殺害事件について、薫が代表してそれを小説風にまとめたという形。自分たちも疑われたりしつつ、なかなかの探偵っぷりを発揮…なーんて普通に楽しんで読んでいると、3人組以外のもう1人のバンド仲間が殺されて。「普通」で考えると、事件を嗅ぎ回る3人組と間違われたってなるんやろうけど、この辺りからこの作品の「普通じゃない」ところが徐々に明かされてくる感じ。面白い…けど、世代が違うから鵜呑みにはしにくいなー。2020/08/01
背番号１０＠せばてん。
21
【1978_乱歩賞】【1985版_東西ミステリーベスト100_94位】【1978_週刊文春ミステリーベスト10_1位】1986年12月30日読了。新装版が出て新しい読者が付くのは喜ばしい限りですが、自分はこちらの和田誠の表紙こそが『ぼくらの時代』。1986/12/30
スナイデル
15
32020/11/15
hanchyan@飄々
9
a long ago･･･例えば「推理小説なら、不可能にみえたことほど可能なんだから」とか「正史だって、乱歩だって、殺人おこると必ず連続殺人」とか。若造の自分はメタな箇所で必ず、もっとマジメにやれ!!とかいいながらなんかどこか、悔しがってたなあ･･･蒼かった(遠い目)。今作が(諸々の)史上に残る傑作のひとつであると分かるまでどれだけかけるのか、自分。“既にピュアではないが未だイノセントな魂”、みたいなことに思いをはせてしんみりしてしまいました。 2014/04/28
夢見ひつじ
4
面白かった｡最初はやはり読みづらく、まどろっこしい感じもあったけど、話しが進むにつれて入り込めた。連続殺人の理由、謎解きの部分を読んで古くないんだな｡と感じた。時代背景だけでみればそもそも発表されたのがもう30年以上前なのだから、そういう意味ではもちろん古いんだけど、オトナとコドモの建前と本音の部分なんて今と同じじゃないだろうか。2013/07/28
