講談社文庫<br> 司馬遷 - 史記の世界

講談社文庫
司馬遷 - 史記の世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 241p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061340190
  • NDC分類 222.042

出版社内容情報

【内容紹介】
歴史家は無為である、また為さざることなし――容易にみえて容易ならざる覚悟と執念で、司馬遷が記録した大著『史記』。司馬遷の歴史家としてのきびしい態度と、そこに描かれた世界の中心たる政治的人間たちを著者は浮き彫りにする。そして歴史と人間世界を空間的・全体的に把握しようと試みた古典的名箸。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miunac

2
歴史を叙述するとはここまで苛烈なものか。歴史を描くには、まず世界を作らねばならない。次に(政治的)人物を配さなければならない。世界の中心(天子)と国王諸侯英雄豪傑を描かなければならない。文化と道徳に通暁しなければならない。国を豊かにするとは何かを心得なければならない。該博な知識と極めて緻密な構成力が必要だ。司馬遷は李陵の友として宮刑(去勢)とされた。これを武田泰淳は「生き恥をさらした」と書く。司馬遷が史記を書いたのは、生き恥をさらしたからである。どこぞの歴史語りたがりに煎じて飲ませたい。2020/10/18

ちあき

2
戦後派作家による古典読解。父の本棚からもらってきたもの。司馬遷という人物に焦点をあてた第1篇も読ませるが、「本紀」「世家」「表」「列伝」という記述システムを解明する第2篇がおもしろかった。さすが文庫になっているだけのことはある。アシモフ→ハインライン→光瀬龍と未来史SFにハマりニーチェやブルクハルトにも手をだしはじめた頃の自分が読んだら、どんな感想をもっただろうか。科学を志向する歴史記述とはちがう世界を楽しめたか、それとも凝縮された知性が手に負えなくておもしろさがわからなかったか、どちらだろう?2011/06/24

石ころ

0
漢文学はまったくわからないので、やっぱりよくわからなかった。入門には向かない本かもしれない。人豚(『豚』の漢字は違う)の話が恐ろしかった。さすが中国……。2013/04/10

はだにいいらしい

0
連鎖の起点、世界の中心がぶつかって、小説論としても読めるかもしれない感じ。2012/04/08

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