出版社内容情報
【内容紹介】
命の恩人が敵持ちの極悪人と知って、梅安の気持ちは複雑微妙。だが、目を覆う悪逆ぶりに心は決まる。”恩人”を仕掛ける表題作。仲間の剣客小杉十五郎を狙う浪人を逆に葬る「梅安流れ星」。仕掛けの現場を見られて苦境に陥る「梅安迷い箸」他3編。凄絶な死闘と人情の機微を描いて一気に読ませるシリーズ第3集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けやき
43
【再読】自分の仕掛けの現場を目撃された梅安はその目撃者の女をどうしたか? という「梅安迷い箸」など6編。今回も楽しめました!2021/06/10
toshi
9
異色の仕掛けがない「殺気」収録。 「流れ星」で彦次郎と別れた玉屋七兵衛はこれからどう出るのか??2015/03/25
たーくん
5
行きつけの料亭「井筒」で梅安は、十年前、自分の命を救ってくれた浪人を見かけた。梅安に頼まれて後をつけた彦次郎は浪人が悪辣な辻斬りであることを知る。命の恩人の正体に苦悩する梅安だが、度重なる悪行に殺しの覚悟を決める。壮絶な死闘と人情の機微を余すところなく描き出す、梅安シリーズ第三弾。2016/04/30
えす
5
依頼される殺しにとどまらず、「こいつは生かしておけねえ」と自判断で手を汚すのって…。前は疑問にも思わず、スカッとすると感じていたけど、今あらためて読んでみると正義ってなんだろうと思う自分の心の動きがおもしろい。2011/01/08
もぐを
4
雨の中彦次郎と梅安が一つ傘の下、手が触れ合ってのところは笑ったな。2017/12/10